風邪の時の発熱や頭痛はつらいもの。
それ以外にも鼻づまりや喉の痛みが重なり倦怠感でぐたーっとなってしまうこともありますよね。
ほぼ1年に1回は経験する風邪、今回は市販薬の風邪薬の中でも発熱や頭痛の症状に対して高い効果が期待できる商品を紹介していきます。
優れた解熱鎮痛効果が期待できる市販総合風邪薬を知っておくことで、いざというときすぐにお薬を選べるようになりましょう。
※市販薬の服用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が飲んでも大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく服用しましょう。
なお、総合風邪薬については下記記事でランキング形式で紹介していますのでこちらも参考にしてみてください。
→総合風邪薬【最強ランキング】よく利く薬10選【市販薬を効き目で比較】
発熱、頭痛に効く風邪薬。市販薬のおすすめは?
風邪をひいたことのない人はいないと思います。そして風邪に伴う発熱や頭痛、これもまた誰しも経験したことがあると思います。
今回は風邪で、発熱や頭痛が特に辛い場合におすすめの総合風邪薬を紹介します。
また、症状が発熱だ・頭痛だけの場合におすすめの市販薬等も紹介します。
風邪をひいた際の発熱の原因は、免疫活性化の為と考えられています。風邪の原因はほとんどの場合ウイルスであり、ウイルスと戦うために体温をあげて、ウイルスと戦っているわけです。
そのため、風邪の時には解熱剤を使わない方が早く治る、という考え方もあります。免疫活性化のための発熱と考えるとこの考え方は納得できますね。
しかしそうはいっても発熱は辛いもの。
しかも大事な会議の当日朝など肝心な時に限って風邪を引くという経験も皆さんあると思います。
そんな時には市販薬の出番です。横になって身体を休めることが一番ですが、なかなかそうもいかないですよね。市販薬の総合風邪薬を使い辛い風邪を乗り越えましょう。
ただし時間が経っても症状が改善してこない、症状が日に日に悪化しているという場合には発熱の原因が他の疾患である可能性もあるので自己判断で市販薬の服用を続けることはせず速やかに受診しましょう。
総合風邪薬の概要
風邪は、おおまかにいうと急性上気道炎のことであり、ほとんどの場合はウイルスが原因とされています。
症状は発熱、倦怠感、のどの痛み、咳、鼻水・鼻づまり、痰などです。
今回紹介する発熱・痛み以外の症状についてはそれぞれ記事があります。こちらも参考にしてみてください。
鼻水・鼻づまり
→【鼻水・鼻づまり】の症状がひどい時におすすめの風邪薬【市販薬】
痰
→【痰】の症状がひどい風邪におすすめの市販総合風邪薬【市販薬】
咳
→【咳】の症状におすすめの風邪薬〜市販の咳止めも紹介〜【市販薬】
のどの痛み
→【のど】の症状におすすめの総合風邪薬!症状別解説つき【市販薬】
発熱、倦怠感、のどの痛み、咳、鼻水・鼻づまり、痰などの症状を感冒症状と呼び、したがって総合風邪薬のことを総合感冒薬と呼ぶこともあります。
総合風邪薬は上記諸症状に対して効果を発揮するものです。
1つの薬に何種類もの有効成分が配合されているため、1種類飲めば諸症状に効果があるというとても便利な薬です。
風邪になったらすぐ買うというのはもちろん、いざという時のために常備薬として風邪薬を持っておくというのも良いでしょう。
場合によっては症状が限定的なこともありますよね。
そんな時には熱に特化、のどの痛みに特化など、各症状に特化した総合風邪薬もあります。
今回は総合風邪薬の中でも特に発熱の症状に対して高い効果が期待できる市販薬の選び方です。
総合感冒薬に使われる解熱剤の代表的なものは2つです。
アセトアミノフェン
イブプロフェン
発熱・頭痛が強い時には上にある成分のどちらかを十分な量配合したお薬、あるいは2つとも配合されているものを選ぶようにしましょう。
上の2つの成分の市販薬で「十分」と言える量は以下です。
アセトアミノフェン900mg(1日量)
イブプロフェン600mg(1日量)
アセトアミノフェン
アセトアミノフェンは古くから現在まで、市販薬として販売されているのはもちろん医療用医薬品としても「カロナール」という名称でたいへんよく処方されている成分です。
アセトアミノフェンの効果は「解熱」と「鎮痛」であり、あわせて「解熱鎮痛剤」と呼んだりもします。
前述のように現在医療用医薬品としても頻繁に処方されており、特に小児の解熱には絶対アセトアミノフェンが出るというくらい使われている薬なのですが、その一方で作用機序は不明な点が多いです。
現在考えられているのが下行性抑制系の賦活化(下記)です。
例えば痛みについて、末梢神経(足とか)が痛みを脊髄→脳へと伝え脳が痛みを感知します。
これの逆で中枢である脳から脊髄へと下行性に痛みを抑制する合図を出す経路のことを下行性抑制系といいます。アセトアミノフェンはこの下行性抑制系を賦活化(活性化)することで鎮痛効果を発揮すると考えられています。
解熱作用に関しては、脳の体温調節中枢に作用して解熱作用を発現すると考えられていますが、こちらも詳しくは不明というのが現在の状況です。
アセトアミノフェンは小児でも使える安全なお薬ですが、注意すべき副作用として肝機能障害があります。
イブプロフェン
イブプロフェンは非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる成分の一種で、解熱消炎鎮痛作用を示します。
NSAIDsに分類されている成分は多く、イブプロフェン以外で有名なところだと市販薬のロキソニンSの有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物や、バファリンAの主成分「アセチルサリチル酸」もNSAIDsです。
ちなみに、市販薬で有名なイブAの主成分はイブプロフェンです。
イブプロフェンは現在も医師が頻繁に処方している薬であり、大人の風邪の時の解熱剤として処方されることがあります。医療用医薬品では「ブルフェン」というお薬です。
NSAIDsは、体内で酵素の一種であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することでプロスタグランジン(PG)という生理活性物質の生成を阻害し解熱鎮痛作用を発現します。
NSAIDs(イブプロフェンを含む)の注意すべき副作用として主に胃腸障害や腎機能障害があります。
【発熱・頭痛が症状の中心である風邪】におすすめの市販風邪薬
それではここから実際に市販の総合風邪薬の紹介です。
イブプロフェン600mg、アセトアミノフェン900mg(いずれも1日量)を配合する総合風邪薬は多いですが、その中でも特に他の症状に対しても高い効果のあるもの、そしてこの2成分を両方配合するものを紹介します。
ベンザブロックIPプレミアム
解熱鎮痛成分イブプロフェン360mg(1日量)、アセトアミノフェン180mg(1日量)が配合されている、発熱や頭痛に特化した総合風邪薬であるといえます。
その他にも咳、鼻水への効果が期待できます。
ベンザブロックLプレミアム
解熱鎮痛成分イブプロフェンが600mg(1日量)配合されており高い解熱鎮痛効果が期待できます。
さらにその他配合されている成分も非常に優れており、トラネキサム酸750mg、L-カルボシステイン750mg(いずれも1日量)は医師が処方していても全く不思議でないほど優れた内容です。
発熱以外にも、鼻づまり・鼻水、咳、痰、のどの痛みに対して高い効果が期待できます。
ストナアイビージェルEX
解熱鎮痛成分イブプロフェンが600mg(1日量)配合されており高い解熱鎮痛効果が期待できます。
その他鼻づまり・鼻水、咳、痰、のどの痛みに対しても効果が期待できます。
コルゲンコーワIB TXα
解熱鎮痛成分イブプロフェンが600mg(1日量)配合されており高い解熱鎮痛効果が期待できます。
その他鼻づまり・鼻水、咳、痰、のどの痛みに対しても効果が期待できます。
新ルルAゴールドDX
解熱鎮痛成分アセトアミノフェンが900mg(1日量)配合されており、優れた解熱鎮痛効果が期待できます。
その他鼻水、痰、のどの痛み、咳など風邪症状全般に効果があるでしょう。
パブロンSゴールドW
解熱鎮痛成分アセトアミノフェンが900mg(1日量)配合されており、優れた解熱鎮痛効果が期待できます。
その他鼻水、痰、咳の症状への効果が期待できます。
【症状が発熱、頭痛だけの場合】にはこちらもおすすめ!おすすめ市販薬紹介
次に症状が発熱・頭痛だけの場合におすすめの市販薬を紹介していきます。
症状が限定的である場合には無駄を省いた解熱鎮痛剤だけというシンプルな処方のものをおすすめします。
ロキソニンS
ロキソニンSは鎮痛効果が市販薬の中では最強です。
発熱時にも使用できますが、頭痛時には特におすすめの商品です。
ロキソニンSシリーズについては下記の記事でまとめました。
→市販薬ロキソニンSシリーズを徹底比較【眠気注意のものは?】
イブA錠EX
解熱鎮痛成分イブプロフェンが1回量200mgであり、優れた解熱鎮痛効果が期待できます。
タイレノールA
解熱鎮痛成分アセトアミノフェンが1回量300mgであり、優れた解熱鎮痛効果が期待できます。
アセトアミノフェンの長所として授乳中でも安全に服用できるといったことが挙げられます。
【症状が発熱だけの場合にはこんなものもおすすめ】冷えピタシートなどは?
急な発熱には錠剤以外に熱さまシートなどのアイテムも役立ちます。
ここでは2つ紹介します。
熱さまシート
水枕等のように冷却することなくそのまま使える便利な熱さまシート。
シートに含まれる水分が熱を吸って蒸発することで皮ふの温度を冷やし続けるというものです。また、シートに冷感カプセルが配合されており、冷感を長く保つ工夫がされています。
熱さまひんやりやわらかアイス枕
こちらは冷凍庫でひやすタイプのアイス枕です。
寝ている時に首、頭を冷やすと気持ちいいですよね。
繰り返し使えるのも嬉しいポイントですね。
自分の症状にあった薬を選ぼう
最後まで読んでくださりありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
今回は風邪薬の中でも解熱鎮痛に特化した市販薬、および発熱時に役立つ商品を紹介しました。
今回の記事が風邪をひいた際の市販薬選びの助けになれば幸いです。
※市販薬の服用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が飲んでも大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく服用しましょう。