総合風邪薬【最強ランキング】よく利く薬10選【市販薬を効き目で比較】

市販薬
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「あれ?風邪かな?」という時に便利なのが市販の総合風邪薬。
風邪をひいた時にかぎって翌日大事な仕事があって病院に行かれない、なんてことも結構多いのではないでしょうか。

そんな時に市販の風邪薬は便利ですね。

市販の総合風邪薬は種類が豊富で、中には医師が風邪に対して処方する薬と大差ないような優れた商品もあります。
今回はドラッグストア勤務経験のある薬剤師として、おすすめの総合風邪薬を紹介していきます

※服用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が飲んでも大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく服用しましょう。

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市販の風邪薬ランキング。効き目で比較【最強(よく利く)ランキング】

ドラッグストアの風邪薬のコーナーには夥しい数の商品が置かれています。
風邪で辛い時にあの情報量はかなりきついですよね。(笑)

今回の記事を読めば、風邪薬を迷わず選べるようになります
是非最後まで読み進めてみてください。

今回風邪薬最強ランキングということで、まずは「最強」の定義ですが、それはずばり「利きめ」に関してです。
飲みやすさ、副作用の出やすい出づらい、1回に飲む量、1日の服用回数でいいなどなど薬を評価する物差しはいくつもありますが、今回は「利き目」について比較しました

風邪薬の概要

風邪は、おおまかにいうと急性上気道炎のことであり、ほとんどの場合はウイルスが原因とされています。

症状は発熱、倦怠感、のどの痛み、咳、鼻水・鼻づまり、痰などです。
これらの症状を感冒症状と呼び、したがって風邪薬のことを感冒薬と呼ぶこともあります。

風邪薬は上記諸症状に対して効果を発揮するものです。

1つの薬に何種類もの有効成分が配合されているため、1種類飲めば諸症状に効果があるというとても便利な薬です

風邪になったらすぐ買うというのはもちろん、いざという時のために常備薬として風邪薬を持っておくというのも良いでしょう。

場合によっては症状が限定的なこともありますよね。
そんな時にも熱に特化、のどの痛みに特化など、各症状に特化した風邪薬もあります

市販風邪薬はどう選ぶ?

風邪薬」とひとことに言っても、商品によって利き目、強さはさまざまです。

ここでは夥しい数の商品から自分に合った風邪薬を選べる様になるために、風邪薬の選び方について解説していきます。

なお、今回風邪薬の最強ランキングの記事を作成するにあたりここで紹介する選び方も参考にしました。

1.熱がある時

熱がある時は解熱剤が配合されている風邪薬を選びましょう。実際にはほとんどの風邪薬に解熱剤が配合されています。
比較の際には薬の量で比較すると良いでしょう。

解熱剤として総合風邪薬に含まれる成分の代表として、イブプロフェンアセトアミノフェンがあります。
イブプロフェンは有名なイブA錠の主成分です。解熱だけでなく鎮痛作用もあるので頭痛など風邪に伴う「痛み」にも効果があります。
アセトアミノフェンは市販薬だとノーシンの主成分です。こちらも痛みに対しても効果があります。

2.のどの痛み

のどの痛みがひどい場合には、トラネキサム酸が配合されている風邪薬を選びましょう

トラネキサム酸は現在多くの医師が風邪でのどが痛いという患者に処方している成分です。
医療用医薬品として使われている成分トラネキサム酸が配合されている感冒薬が市販されています。
配合量も重要です。喉の痛みがひどい場合にはトラネキサム酸が1日量として750mg配合されているものを選ぶと良いでしょう

3.咳

咳がひどい場合には咳止めの多く含まれている風邪薬を選びましょう

市販の風邪薬に配合されている咳止め成分にはジヒドロコデインリン酸塩dl-メチルエフェドリン塩酸塩デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物などがあります。
また、市販薬で咳止めに特化した薬では医療用医薬品テオドールと同じ成分テオフィリンが配合されている商品もあります。

咳がひどい場合は風邪薬だけでなく、咳止めに特化した市販薬も検討してみてください。

4.鼻水・鼻づまり

鼻水・鼻づまりの症状がひどい場合には鼻に効く薬の入っている風邪薬を選びましょう

総合風邪薬に入っている鼻症状を改善する成分としてはd-クロルフェニラミンマレイン酸塩クレマスチンフマル酸塩などがあります。

また、鼻水・鼻づまりだけの症状、あるいは目のかゆみもある場合には花粉による症状も疑われます。
そういった場合にはそれ専用の薬も検討してみてください。

5.痰

痰症状がある場合には痰切り成分の配合されている風邪薬を選択しましょう

痰切り成分としてはL-カルボシステインアンブロキソール塩酸塩ブロムヘキシン塩酸塩などがあります。

特に筆者がおすすめするのがL-カルボシステインです。医師が最も処方することの多い去痰薬という印象があります。
これは、粘液成分を調整し痰や鼻汁を出しやすくする薬です。また、気管支炎などの粘膜修復作用もあります
医療用では慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)の排膿にも使われるため排膿去痰薬と呼ばれていたりもします。

以上が市販風邪薬の選び方です。
とはいっても中々難しいですよね。。。

ということで今回は高い効果が期待できる市販の風邪薬10選を紹介します

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最強の市販風邪薬ランキング【10選】

それではさっそく10位から紹介です。

10位 ルルアタックNX

パッケージ記載の鼻水・鼻づまりといった鼻の症状への効果はもちろん、成分をしっかりみていくと発熱、痰、咳への効果も期待できることがわかります。

9位 エスタックイブファイン

発熱・頭痛、鼻水・鼻づまり、咳、痰の症状にバランスよく効くでしょう。

8位 新ルルAゴールドDXα

発熱・頭痛、鼻水・鼻づまり、咳、痰、のどの症状にバランスよく効くでしょう。特に解熱鎮痛剤アセトアミノフェン900mg/日は市販薬で最も多い量であり、優れた解熱鎮痛効果が期待されます。

7位 ルルアタックCX

パッケージ記載のせき・たんの症状への効果はもちろん、成分をしっかりみていくと発熱、鼻水にも効果が期待できることがわかります。

6位 ルルアタックEX

パッケージ記載ののどの痛みへの効果はもちろん、成分をしっかりみていくと発熱、痰、咳、鼻水にも効果が期待できることがわかります。

5位 コルゲンコーワIB 透明カプセルαプラス

イブプロフェン1日あたり600mg配合で、高い解熱鎮痛効果が期待できます。
その他咳、痰、鼻水への効果も期待できます。

4位 パブロンエースPro

イブプロフェン1日あたり600mg配合で、高い解熱鎮痛効果が期待できます。
その他咳、痰、鼻水への効果も期待できます。特に痰切り成分が2種類配合されており、痰にはよく効くでしょう。

3位 コルゲンコーワIB TXα

イブプロフェン1日あたり600mg配合で、高い解熱鎮痛効果が期待できます。
またトラネキサム酸も1日あたり750mg配合であり、のどの痛みに特によく効くでしょう。

その他咳、痰、鼻水への効果も期待できます。

2位 ストナIBジェルEX

イブプロフェン1日あたり600mg配合で、高い解熱鎮痛効果が期待できます。
トラネキサム酸1日あたり750mg配合で、のどの痛みによく効くでしょう。

その他咳、痰、鼻水への効果も期待できます。

1位 ベンザブロックLプレミアム

1位はベンザブロックLプレミアムです。

イブプロフェン600mg、トラネキサム酸750mg、L-カルボシステイン750mg(いずれも1日量)は医師が処方していても全く不思議でないほど優れた内容です

そしてプソイドエフェドリン塩酸塩配合。こちらの成分には鼻粘膜の充血を抑え、鼻づまりを改善する作用があります。花粉症治療でも使われる薬です。
プソイドエフェドリン塩酸塩は風邪薬に配合されていることが少なく、こちらの商品をおすすめする大きな理由の1つです。
イブプロフェン1日あたり600mg配合で、高い解熱鎮痛効果が期待できます。
また、トラネキサム酸1日あたり750mg配合で、のどの痛みに特によく効くでしょう。

その他咳、痰、鼻水への効果も期待できます。

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市販風邪薬ランキング入りした薬以外(咳・鼻水・喉それぞれに特化したものなど)

市販の総合風邪薬には、各症状に特化した商品もあります

「のどの痛みだけ」という人もいれば「のどの痛みが一番ひどいけど他にも症状がある」という人もいるかと思います。
今回は総合的にみて「最強」な総合風邪薬を紹介しました。

各症状に特化した風邪薬は下記の記事にまとめましたので是非参考にしてください。

【発熱・頭痛】の症状がひどい時におすすめの総合風邪薬【市販薬】

【のど】の症状におすすめの総合風邪薬!症状別解説つき【市販薬】

【咳】の症状におすすめの風邪薬〜市販の咳止めも紹介〜【市販薬】

【鼻水・鼻づまり】の症状がひどい時におすすめの風邪薬【市販薬】

【痰】の症状がひどい風邪におすすめの市販総合風邪薬【市販薬】

市販の風邪薬を服用に際して〜Q&A〜

最後に市販の風邪薬を服用する際の注意点をQ&A方式で解説します。

Q1.高い薬の方が効きますか?

A1.高い薬だから効くということはありません。薬はやはり成分で比較するべきです。販売企業の謳い文句や価格に踊らされることなく、配合成分の内容や成分量で比較することを強くおすすめします。理由は簡単です。謳い文句や価格が症状を緩和させるわけではなく、配合成分が配合量に応じて症状を改善させてくれるからです。屁理屈みたいになってしまいましたが、結論をもう一度言うと高い薬だから効くということはありません。

Q2.抗生剤を飲みたいのですが抗生剤配合の市販薬はありますか?

A2.現在抗生剤配合の風邪薬は市販されていません。風邪の時に抗生剤を服用したいという方は非常に多いです。しかし中耳炎や溶連菌など細菌感染による症状であることが明確である場合以外のいわゆる風邪のケースは抗生剤を使わないことの方が多いというのが調剤薬局で勤務していての印象です。そして抗生剤の漫然投与は耐性菌(抗生剤が効かない菌)出現の原因になることがあり、公衆衛生上これは好ましくありません。

Q3.漢方薬の風邪薬は効きますか?

A3.風邪で漢方といえば風邪のひきはじめに葛根湯、水っぱなに小青竜湯、風邪とは少し違いますが類似症状の出る扁桃炎では桔梗湯が使われます。漢方における病気の評価・診断は西洋医学とは異なるため西洋薬と優劣を比較することは難しいです。筆者の個人的見解としては、漢方は歴史が長いという事実に基づくと、漢方は効きます。効かないものが「薬」として長い歴史を刻むことは難しいからです。先人たちに「効く」と思われてきたからこそ長い年月語り継がれてきたと、そう考えています。

漢方における診断については下記記事で詳しく解説しました。
→漢方における診断。証とは?気血水、五臓(五行)についても解説

Q4.体質的に胃が弱いのですがおすすめはありますか?

A4.風邪薬で胃にさわることがある成分としてNSAIDsがあります。NSAIDsとは、消炎鎮痛剤の一種で、風邪薬には解熱や鎮痛を目的として配合されています。有名なロキソニンやイブなどはNSAIDsに該当します。
胃にやさしい解熱鎮痛剤といえばアセトアミノフェンです。胃が弱い方はアセトアミノフェン配合の風邪薬を使用しましょう。今回のランキングで紹介した薬の中でアセトアミノフェン配合のものは新ルルAゴールドDXだけです。

Q5.お酒と一緒に飲めますか?

A5.薬剤師としては、風邪薬を含む薬全般とお酒を一緒に飲むことは基本的に推奨していません。理由は予期せぬ副作用や効果が発現するおそれがあるからです。
お酒の摂取により血行がよくなります。また、お酒は肝臓で代謝されますが、お薬も肝臓で代謝されるものがあります。お酒の摂取により身体全体がこうした通常とは異なる状況になります。
また、そもそも論ですが風邪で体調の悪い時にお酒を飲むと、お酒の代謝などにエネルギーを使い風邪からの回復が遅れることが容易に想像できますので風邪をひいている際にお酒の摂取おすすめしません。

Q6.運転しても大丈夫ですか?

A6.風邪薬には鼻水・鼻詰まりに効く薬が配合されています。これが眠気をひきおこす原因となっています。総合風邪薬にはほぼほぼハナの薬が配合されていますので運転は控えましょう。

また、服用後運転不可のルールがない風邪薬もあります。

例:パブロン50

風邪薬で眠くなる理由については下記記事で解説しました。
→風邪薬で眠くなる・だるくなるのはなぜ?薬剤師が解説【市販薬】

Q7.しばらく風邪薬を飲んでも症状が改善しません。

A7.筆者の気持ちとしては市販薬の意義は「病院にかからず自分自身で市販薬を使って症状改善を目指す」ことです。ということで市販薬が効かない場合は受診することをおすすめします。
特に感冒症状が長い間続いている場合には風邪ではなく別の病気の症状として感冒症状が出ている可能性があるため速やかに受診することを強く推奨します。

Q8.現在他にも飲んでいる薬があります

A8.風邪薬購入の際に店舗の薬剤師または登録販売者に併用薬を確認してもらいましょう。それぞれの状況に応じて服用可否は異なりますが、経験上問題となりやすいのは、高齢者で整形外科でずっと消炎鎮痛剤が処方され服用している、花粉症で抗アレルギー薬を服用している、美容目的でトラネキサム酸を服用している、などです。
上記3つは順番にそれぞれ、風邪薬に配合されている解熱鎮痛剤と重複の恐れあり、風邪薬に配合されている抗アレルギー薬と重複の恐れあり、トラネキサム酸は喉の腫れを抑える目的で総合風邪薬に配合されていることがある、です。

自分の症状に合った風邪薬を選ぼう

最後まで読んでいただきありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

今回は「利きめ」にフォーカスして市販風邪薬最強ランキングとして解説しました。

薬については利き目以外にも、「安い方がいい」「副作用が少ないほうがいい」等人によって考え方、その良し悪しを判断する物差しはさまざまです。

また、風邪とひとことにいっても人によって、あるいは状況によってその症状も十人十色です。

ご自身に合った薬を見つけていただく際に今回の記事を参考にしていただけると幸いです。

※服用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が飲んでも大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく服用しましょう。

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