【小児】子供用の薬の味一覧と注意事項【カロナール細粒、アスベリン散など】

医療用医薬品
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病院でお子様に処方されるお薬。どんな味?おいしい薬?といった悩みを解決すべく今回記事にしました。

企業が公表している味の表現と実際の味が異なることもしばしばあるので今回の記事を作成するにあたり自分の舌で確認しました。

小児科で汎用される薬の味、主な留意事項等を解説します。

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子供用の薬の味一覧・50音順

まずは50音順でそれぞれの医薬品の味を紹介します。おいしそうな見た目だけど無味無臭、という場合もあるので注意です。

あ~そ

アスベリン散10%・・・無味無臭 色はオレンジ色

アスベリンドライシロップ2%・・・オレンジ味 色もオレンジ色

アセトアミノフェンDS40%「三和」・・・オレンジ味 色もオレンジ色

アタラックス-P 散10%・・・味なし 色は黄色  

アタラックス-Pドライシロップ2.5%・・・とにかくおいしい  色は黄色

アレロック顆粒0.5%・・・無味無臭 色はオレンジ色

アンブロキソール塩酸塩DS小児用1.5%「タカタ」・・・甘い

L-ケフレックス小児用顆粒・・・オレンジ味(苦味あり)

オキサトミドドライシロップ小児用2%「日医工」・・・味なし

オゼックス細粒小児用15%・・・いちご味

オノンドライシロップ10%・・・味なし

カルボシステインDS50%「タカタ」・・・ほんの少し酸っぱいりんご味 美味しい

カロナール細粒20%・・・オレンジ味 大人ではほとんど気にならない程度の苦味を感じる

カロナール細粒50%・・・オレンジ味 大人でも気になる程度の苦味を感じる

クラバモックス小児用配合ドライシロップ・・・いちご味

クラリスドライシロップ10%小児用・・・いちご味(苦味あり)後述の注意事項参照

クラリスロマイシンDS小児用10%「タカタ」・・・バナナ風味 後述の注意事項参照

ケトチフェンドライシロップ小児用0.1%「日医工」・・・甘い

ケフレックスシロップ用細粒200・・・味なし 派手なオレンジ色

L-ケフレックス小児用顆粒はこちら

ザジテンドライシロップ0.1%・・・いちご味

ジスロマック細粒小児用10%・・・パインオレンジ風味(苦味あり)けっこう美味しい

小児用ムコソルバンDS1.5%はこちら

ジルテックドライシロップ1.25%・・・いちご味

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」・・・いちご味?少し甘い程度 企業情報では「オレンジヨーグルト様芳香、添加剤由来の甘みを有する」

セフゾン細粒小児用10%・・・甘味あり(後味は少し苦い)

セフポドキシムプロキセチルDS小児用5%「サワイ」・・・最初は甘い。その後けっこう苦い

た~ん

トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%「TCK」・・・いちご味

ニポラジン小児用細粒0.6%・・・いちご味(うまい)

ピオフェルミン配合散・・・味なし

ビオフェルミンR散・・・味なし

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」・・・いちごヨーグルト味

フロモックス小児用細粒100mg・・・薄いいちご味(後味は若干苦い)

ホスミシンドライシロップ400・・・カルピス味 抗生剤だけど非常に美味しい

ポララミン散1%・・・苦い

ポララミンドライシロップ0.2%・・・甘い(色はオレンジ色だがオレンジ味ではない

ミヤBM細粒・・・無味無臭

小児用ムコソルバンDS1.5%・・・ラムネ味

ムコダインDS 50%・・・甘酸っぱいピーチ味

メイアクトMS小児用細粒10%・・・バナナ味

メジコン散10%・・・超苦い

メプチンドライシロップ0.005%・・・砂糖の味

レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「タカタ」・・・いちごミルク味 おいしい

レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「TCK」・・・甘い。ほんのりいちご味

ロラタジンDS1%「サワイ」・・・甘い

ワイドシリン細粒20%・・・ラズベリー(ミックスフルーツ味)

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留意事項

「タカタ」はおいしい(個人的なイメージ)

非常に個人的なイメージになりますが、(とはいってもほとんどの薬剤師は共感してくれるはず)基本的に「タカタ」のものは味が良いです。粉以外に液体のシロップ剤においても「タカタ」のお薬は味が良い印象です。

抗生剤は苦味を伴うものが多い

抗生剤は苦味を伴うものが多いというのもお子様に粉薬を服用させる場合に知っておきたいことです。普通の風邪で抗生剤が処方されることはあまり多くないですが、溶連菌や中耳炎では抗生剤が処方されます。

飲み始めの味はよく作られている製品が多く、甘いものがほとんどです。しかし後味に関してはやはり苦いものが多いというのが現実です。

後味の苦味が原因で服用することを嫌がる可能性があります。その場合は後述の味の対策の項をご確認ください。

小児科で頻繁に使われるカロナールも少し苦味がある

カロナールは小児科で解熱剤として非常に頻繁に使用されるお薬です。風邪の時、インフルエンザの時、胃腸炎で発熱している時など、熱が出ていればほぼほぼ必ずカロナールは処方されると言っても良いほどです。

カロナールの粉薬にはカロナール細粒20%およびカロナール細粒50%があります。今回このページを作成するにあたり改めて両者の味見をしてみましたが、50%の方が苦いという印象を受けました。20%の方は気になる程ではないけれど少し苦いかな?という感じでした。

子どもは大人と比較して味に敏感な場合も少なくないため、小児科で頻繁に使用されるカロナールであっても味で嫌がられることがあります。その場合は後述の味の対策の項をご確認ください。

クラリスロマイシンは酸性のもので苦味が出る

クラリスロマイシンを成分とするクラリスドライシロップ10%小児用クラリスロマイシンDS小児用10%「タカタ」 は酸性のものと混ぜると非常に強い苦味が出てしまいます

酸性のものというと、オレンジジュースやりんごジュース、ヤクルト、ヨーグルト、スポーツドリンクなどが該当します。

また、お薬でも今回紹介したカルボシステインを成分とするムコダインDS 50%カルボシステインDS50%「タカタ」は酸性です。

以上のような理由から筆者は調剤薬局の現場において、クラリスやクラリスロマイシンは他のお薬と混ぜずに水に溶かして単剤で服用するようにお伝えしています。

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味の対策は?

薬の苦味が原因で服用を続けられない、といったことにならないように薬の飲み方において様々な対策が考えられます。

おくすり飲めたねという商品はかなり有名ですね。ゼリー状のオブラートで、薬をゼリーで包み込むことでお薬の服用を容易にします。

前述のクラリス(クラリスロマイシン)についてはおくすり飲めたねの中でもチョコレート味でないと、逆に苦味が出てしまうのでご注意ください。

その他抗生剤は苦味のあるものが多いので基本的にはこのチョコレート味を推奨します。

その他の対策としては、飲食物にお薬を含ませるというものです。ご飯、ミルク、おやつなどに含ませるという手法ですね。

これに関しては筆者はおすすめしていません。理由は、混ぜた食べ物側の味がいつもと違う味になることで、その食べ物を嫌いになってしまうという懸念があるためです。

ご飯やミルクを嫌がるようになったら、その後の食育に少なからず影響が出ます。

なので薬は薬と割り切って、薬服用の際にしか口にしないおくすり飲めたねなどの商品を使用する、もしくは少し苦くても短期間我慢してもらう、といった2択が良いと思います。

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございました。

今回は小児に使用される医療用医薬品の味について解説しました。

お子さんが体調を崩されると親御様も心身ともに疲れますよね。今回の記事が少しでも助けになれば幸いです。

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