ロキソニンテープ100mg(50mg)の効果・副作用等を解説

ロキソニン
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優れた鎮痛効果で人気の医療用医薬品ロキソニンテープ
つらい腰痛や肩こりに効く貼り薬ですが、今回はこのロキソニンテープの効果・副作用などについて解説します。

市販薬でロキソニンSテープという商品および関連商品があるのでそちらも併せて解説していきたいと思います。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使用しましょう。

お馴染みのロキソニン内服薬については下記記事でまとめていますので参考にしてみてください。
・市販薬ロキソニンSシリーズを徹底比較【眠気注意のものは?】

その他ロキソニンについての記事がありますので下記記事も是非参考にしてみてください。

・痛み止めロキソニンSを飲み過ぎると効かなくなるって本当?【市販薬】

・頭痛に市販薬ロキソニンSが効かない場合って?片頭痛なの?

・ロキソニン服用時に稀にある副作用【腎臓・むくみ】

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ロキソニンテープ100mg(50mg)効果・副作用等を解説

今回の記事では医療用医薬品ロキソニンテープについて解説します。

医療用医薬品とは医師の処方に基づき薬局で調剤する医薬品のことで、市販薬とは異なります。

しかし、今回のロキソニンテープに関しては同成分でロキソニンSテープという商品が市販されていますので、市販薬のシリーズについても一緒に解説していきます。

ちなみに医療用医薬品ロキソニンテープにはジェネリック医薬品も存在しており「ロキソプロフェンNaテープ「メーカー名」」という名前で流通しています。

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そもそもロキソニンテープって?

医療用医薬品ロキソニンテープには規格が50mg、100mgの2種類あり、大きさはそれぞれ50mgで 7cm x10cm、100mgは 10cm x14cmです。

販売開始は2008年7月です。

飲み薬「ロキソニン」の主成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を有効成分とした外用剤であり、内服の「ロキソニン」の貼り薬バージョンです

「ロキソニンテープ」はその名の通り貼り薬の中の「テープ剤」に該当します。
テープ剤というのは褐色の薄い貼り薬のことで、いわゆる湿布と呼ばれる白い貼り薬とは異なります。
ちなみに白い方は「パップ剤」といいます。

テープ剤のメリットはパップ剤と比較して剥がれにくいことです膝等日常生活の中で頻繁に伸縮する部位への使用に適しています。

デメリットはパップ剤と比較するとかぶれやすいことです。粘着力があり剥がれにくいというのは裏を返せば皮膚によくくっつく、結果としてかぶれやすいということになります。

また、調剤薬局で働いていると「テープ剤は貼る時に失敗して丸まってしまう」という話をたまに聞きます。これもパップ剤と比較した場合デメリットかもしれません。

以上のことから皮膚の弱い場所(内股など)にはパップ剤、皮膚が強くてよく動かす場所(膝のお皿側など)にはテープ剤が適しています。

また、背中や肩など貼る時に苦労しそうな場所にはパップ剤が優れているといえるでしょう。

ちなみに医療用では「ロキソニンパップ100mg」という商品もあり、現場では上記のような使い分け、あるいは患者さんの好みの方が処方されたりしています。

外用ロキソニンでいうと、塗り薬で「ロキソニンゲル1%」というものも医療用で存在します。

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ロキソニンテープの効果・副作用など

効能・効果

下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛

馴染みのある言葉でいうと変形性関節症で痛い時、筋肉痛(慢性の肩こりや腰痛を含む)で痛い時、捻挫・骨折等で痛い時に使います。

副作用

最も多いのは貼った部分の皮膚症状です。これは単なる「貼付部分のかゆみ」も含め、「貼った場所が赤くなった」とか「貼った場所にぶつぶつができた」などです。

アトピー持ちの方やご高齢の方では皮膚症状が出やすいので注意が必要です。

重篤なものではショック・アナフィラキシー(血圧低下、蕁麻疹、喉頭浮腫、呼吸困難等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、適切な処置(受診や救急車を呼ぶ等)をおこなってください。

禁忌

禁忌とは使用できない人のことです。

1.本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者
2.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者(喘息発作を誘発することがある)

市販薬ロキソニンSテープシリーズって?

ここまで紹介してきた「ロキソニンテープ」ですが、市販薬にもあります。

市販薬のロキソニンS外用薬シリーズを次の表にまとめました。

貼り薬4種類、塗り薬2種類です。

それぞれの剤形のメリットは下記の通りです。

テープ剤のメリット・・・はがれにくい。
パップ剤のメリット・・・テープ剤と比較してかぶれにくい。(逆にデメリットとしてはテープ剤と比較してはがれやすい)
ゲル剤のメリット・・・無色透明、無香料。貼り薬が貼りにくい場所に。
ローション剤のメリット・・・無色透明、無香料。スティックタイプで手を汚さず使える。すぐ乾くため首筋等見える場所に適している。

以上を筆者なりにまとめ、体の部位ごとに剤形を当てはめてみると下記のようになりました。

貼付剤が貼れて、皮膚が強くかぶれにくい場所や伸縮で貼り薬がはがれやすい場所(腰、背中、ひざ等)→テープ剤
貼付剤は貼れるが、皮膚が弱くかぶれやすい場所(内もも、人によっては背中、腰、ふくらはぎなども)→パップ剤
貼付剤を貼ることが難しく、外から見えない部位(足の指など)→ゲル剤
貼付剤を貼ることが難しく、外から見える部位(手の指、首など)→ローション剤

なお、市販薬ロキソニンS外用薬シリーズは2020年8月下旬に第1類医薬品から第2類医薬品に変更となり、薬剤師からでなくても購入できるようになりました。

そのためほとんど全てのドラッグストアで購入できるようになり、ますます便利になりました。

効能・効果(シリーズ共通)

腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫

副作用

副作用はこちらも医療用と同様、主に貼付部位の皮膚症状です。

かゆみ、かぶれ、ヒリヒリ、色素沈着等、ひどい場合は医師に相談しましょう。

その他パッケージには胃部不快感、みぞおちの痛み、むくみが記載されています。

重篤なものでは医療用同様ショック・アナフィラキシー(血圧低下、蕁麻疹、のどのかゆみ、くしゃみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等)があります。異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、適切な処置(受診や救急車を呼ぶ等)をおこなってください。

市販薬では「5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、この外箱を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。(他の疾患の可能性があります)」と記載されています。

市販薬を使用する時の基本ですが、市販薬を使用しても症状が改善しなければ何か他の病気がある可能性があるので、医師による診察・適切な治療を受けるために受診しましょう。

2022年4月、市販薬ロキソニンEXシリーズも販売開始

ロキソニンEXシリーズという新たなラインナップが2022年4月に発売となりました。

製品はロキソニンEXテープ(通常の大きさのもの、大きいサイズのもの)、ゲル剤、ローション剤があります。

このシリーズは外観が金で、内服薬のロキソニンSプレミアムに似たものとなっています。

テープ剤で比較すると、ロキソニンSテープよりもロキソニンEXテープでは消炎鎮痛成分であるロキソプロフェンナトリウム水和物の配合量がより多くなっています。また、ロキソプロフェンナトリウム水和物以外にもトコフェロール酢酸エスチル(血行促進成分)、l-メントール(鎮痛補助成分)が配合されている商品となっています。

ゲル、ローション剤に関してはロキソニンSシリーズと比較して、l-メントール(鎮痛補助成分)が追加で配合されている商品となっています。

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。

今回は医療用医薬品「ロキソニンテープ」とその他ロキソニン外用薬(市販も含む)について説明しました。

使用に際しては医療用では医師または薬剤師の指示を守り、市販薬ではパッケージに記載の注意事項、用法用量をよく読み正しく使いましょう。

※使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使用しましょう。

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