こんな症状の時にはこの漢方薬を。代表的な漢方薬を紹介【登録販売者の接客勉強メモ8】

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登録販売者接客勉強メモ第8回目。

今回は漢方薬についてです。

著者はドラッグストア勤務経験のある薬剤師であり「ここだけは押さえておきたい!」という部分を、接客に不安のある登録販売者のあなたにできる限りシンプルに伝えることができたら、という思いで登録販売者の接客勉強メモを連載しています。

漢方薬と聞いてあなたはどんなイメージを持つでしょうか?東洋医学は副作用が少なく安全と思うでしょうか。西洋薬に比べて効果がいまいち・効果が出るまでに時間がかかると思うでしょうか?
漢方の中には前述の通り効果が出るまでに時間がかかるものもあれば即効性が期待できるものもあります

何よりも無視できないのは漢方薬には歴史があるということです。

「効かないモノ」を「薬」として後世に語り継ぐ人々がいたら本当の嫌がらせですが、そんなことはまずないでしょう。効いたから語り継がれて現在も使われているのでしょう。「効くもの」として語り継がれてきたと考えると、かなり漢方薬が高尚なものに見えてきますよね。

今回は漢方薬の中でも有名なものに絞って、どういう時におすすめできるものなのかを解説していきます。

なお、漢方の世界についてもう少し詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

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1.葛根湯(カッコントウ)をすすめたいケース

漢方薬の一丁目一番地といえば葛根湯ですよね。10人に聞けば10人が葛根湯と答える、そのぐらいの知名度です。

葛根湯をおすすめしたいのはズバリ「かぜのひきはじめ」のケースです。かぜのひきはじめで「肩や腰が重くこわばっているような状態」の時にはおすすめをしましょう。

風邪はひきはじめのあと熱が出たり喉が痛くなったりと大きな症状が出て、最終的に治癒していくことが多いですが、葛根湯はこうした大きな症状が出る前の、「なんか風邪かも・・・」という段階でおすすめしたい漢方薬です。

「風邪のひきはじめ」は突然くるものなので、常備薬としてもおすすめできると個人的には思います。

構成生薬は、漢方の基本処方である「桂枝湯」(ケイシ、シャクヤク、ショウキョウ、タイソウ、カンゾウ)にカッコンとマオウを足したものが葛根湯です。

余談ですが葛根湯はほとんどの場合感冒に対して使われますが、乳腺炎に使うこともあります。婦人科の門前薬局勤務時代に乳腺炎の患者に対して葛根湯が処方されるという場面を何度も見ました。

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2.麻黄湯(マオウトウ)をすすめたいケース

麻黄湯をおすすめしたいケースは、ズバリすでに解説した葛根湯の次の段階で、それはすなわち風邪で症状が出ていて寒気がする、汗が出ていないような感じ、その他発熱、関節痛、鼻症状が出ている場合でありかつ患者の体力がある場合です。

「風邪の症状出てきたぞ」という時におすすめです。

医療現場では例えばインフルエンザの患者に使われることがかなり有名です。

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3.小青竜湯(ショウセイリュウトウ)をすすめたいケース

次は小青竜湯です。これは水っぱなにおすすめの漢方薬となります。

一番わかりやすいのは花粉症でしょう。

花粉症に効く漢方を試したい」「花粉症の薬を飲みたいけど眠気が出ないのが良い」といった方にはこの小青竜湯をおすすめしましょう。

4.麦門冬湯(バクモンドウトウ)をすすめたいケース

どんどんいきましょう。続いては麦門冬湯です。

これはひとことで言えば。病名で言うと気管支炎に対して効果が期待できます

例えば「風邪をひいて治ったと思ったんだけどのどのいがらっぽさと咳だけがずっと残っている」という場合には麦門冬湯をおすすめしましょう。

風邪のあと咳だけ残っている場合には麦門冬湯試してみる価値ありです。

飲み方ですが極力白湯に溶かして服用するのが良いでしょう。

白湯に溶かして飲むことで患部周辺を嚥下時に温める+保湿するといった効果が期待できます。

5.桔梗湯(キキョウトウ)をすすめたいケース

次は桔梗湯です。ドラッグストアでは咳・痰のコーナーにあることが多いかもしれません。

桔梗湯は扁桃炎および扁桃周囲炎の場合におすすめです。具体的な症状でいうと「のどが痛い」とか「のどが腫れて咳もでる」といったことになると思います。

こちらも患部がのど周辺なので白湯に溶かして服用することをおすすめします。

6.補中益気湯(ホチュウエッキトウ)をすすめたいケース

補中益気湯体が弱っている時におすすめしたい漢方薬です。

弱っているというのは、元気がなく、疲れている状態のことです。

例えば疲れがとれない食欲もあまりない全体的に不調、といった場合に紹介できる漢方薬です。

7.芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)をすすめたいケース

芍薬甘草湯はズバリ「こむら返り」におすすめの漢方薬です。

こむら返りは、主に足(ふくらはぎ)の筋肉が異常な収縮を起こし、痙攣することで起こります。

特にご高齢の方では寝ている時にこむら返りが起こるという方がいらっしゃいます。

こむら返りの原因は諸説ありますが、運動神経や脱水状況が関与していると考えられており、よく運動した日、汗をいっぱいかいた日におこりやすいです。

例えばご高齢の方が長時間歩いて汗もいっぱいかいた日(登山サークル等で?よくわからないけど)などではこむら返りが起きやすいとされています。

芍薬甘草湯は現在医療現場で西洋薬も含めてこむら返りの第一選択薬です。

構成生薬はカンゾウとシャクヤクの2種類だけで、即効性があります。漢方薬は構成生薬が少ないほど即効性があるとされています。

商品の例でいうとコムレケアは商品名でも分かる通りこむら返り用の商品で、その成分は芍薬甘草湯そのものです。

8.大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)をすすめたいケース

大黄甘草湯はひとことでいうと下剤です。便秘で漢方を試したいという方にはこちらをお薦めしましょう。

大黄甘草湯を成分に含む商品はたくさんありますが、具体的にはタケダ漢方便秘薬は大黄甘草湯そのものです。

ちなみに大黄甘草湯の構成生薬は大黄と甘草のみ。 

前述の芍薬甘草湯と同様で構成生薬が少ないので即効性が期待できる漢方薬と言えます。ただ、下剤は腸に効く薬ですのでどうしても時間はかかります。具体的には個人差はありますが効果の発現までに8時間程度はかかるでしょう

9.抑肝散(ヨクカンサン)をすすめたいケース

抑肝散は精神系の症状に対して使われます。

具体的にはストレスなどで気分がたかぶってしまう、というケースにおすすめできる漢方です。

ストレス下において症状が1.ストレスで気持ちが沈む2.ストレスでイライラして気持ちがたかぶるの2通りに分けられるとすると抑肝散は後者のような状態の時におすすめできると言えます。

別の言葉でいうとヒステリーな状態とも言えるでしょう。

10.半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)をすすめたいケース

半夏厚朴湯不安からくるイライラに対しておすすめできます。

「不安感がある」という場合にはおすすめできる薬の1つです。

また、特徴的な使い方として「のどのつかえ」にこの半夏厚朴湯を使用することが多いです。これも覚えておいて損はありません。

まとめ

今回は漢方薬の中でも有名な漢方薬に絞って、おすすめできるケースについて解説してきました。

漢方は種類が多く消化しきれない分野ですよね。

そういう分野では全部を覚えようとするのではなくまずはよく使うもの数個を完璧に覚えてしまって、そこから徐々に知識を広げていくという勉強の仕方が良いでしょう。

今回の記事も勉強に役立ててみてください。

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