鎮痛剤(外用剤)の剤形別使い分け【登録販売者の接客勉強メモ6】

登録販売者
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登録販売者接客勉強メモ第6回目。

今回は少しライトな内容で、痛み止め鎮痛剤の剤形別使い分けについてです。

著者はドラッグストア勤務経験のある薬剤師であり「ここだけは押さえておきたい!」という部分を、接客に不安のある登録販売者のあなたにできる限りシンプルに伝えることができたら、というのが登録販売者の接客勉強メモの目的です。

今回は鎮痛剤の剤形別使い分けです。

風邪の次に多い、あるいは風邪よりも多い痛みの症状。あなたのお勤めのドラッグストアにも痛み止め購入をご希望されるお客様が日々何人もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでは以下解説していきます。

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鎮痛外用剤販売時に聞き取る必要のあること

薬を選ぶ前段階としてお客様に聞きとりをおこないます。

鎮痛外用薬を購入希望の方には以下を聞き取る必要があります。

・患者背景
・使用部位・症状

個別に解説していきます。

患者背景

ここでいう患者背景というのは具体的に次の様なものです。

・年齢
・副作用歴
・持病、既往歴
・妊娠/授乳の有無
(・現在使用している薬)

1つずつみていきましょう。

年齢

例えばロキソニンSテープ15歳未満は服用しないことと定められています。

お店に薬を買いに来た人が使用するとは限りませんので、服用する方の年齢は必ず確認しましょう。

副作用歴、持病、既往歴、妊娠/授乳の有無

外用剤の場合にはこうした情報は必要ないと思われがちですが、例えば痛み止めのロキソニン(錠剤)を服用して副作用が出た経験のある人にロキソニンSテープを販売するのは適切ではないですよね。

外用薬の販売となると内服薬の時と比べて気が緩みがちですが、こうした情報はきちんと聞き取った方が無難です。

現在使用している薬

痛み止めの外用薬購入にあたって併用薬を聞く目的は、「併用してはいけない薬を使っていないか」を確認するというよりは、「慢性的な痛みではないか?」という部分を確認する目的で聞くという意味合いが大きいように思います。

例えば現在も市販の痛み止め外用薬を使っていて、それを1ヶ月以上使っているという方がいたら受診勧奨すべきです。ロキソニンSテープを例にだすと、「連続して2週間以上使用しない」という注意事項があります。この注意事項はおそらく、医師の診断や治療が必要な痛みの可能性がある場合には市販薬ずっと使っていてもダメですよね、という意味なのだと思います。例としてはヘルニアなどですよね。

通常の痛みとは異なる特殊な痛みである「神経痛」にはそれ専用の医療用医薬品があります。これは市販されていないものですので神経痛を改善させるためには受診が必須です。

使用部位・症状

次に使用部位と症状についてです。

痛み止めの貼り薬をはじめとする外用薬にはさまざまな剤形が存在します。

後述のように剤形ごとに長所短所がありますので、使用部位は必ず聞きましょう。

症状については、温感と冷感のどちらを使用するかということを決定するために聞きましょう。また、受診勧奨が必要になるケースも症状を聞く(症状に至った経緯を聞く)ことで発見できるかもしれません。

聞き方もそんなに神経質になる必要がある分野ではないと個人的に思いますので、気軽に聞いて良いと思います。下記会話例です。

お客様「痛み止めの湿布欲しいんですけど」

登録販売者「はい。貼る場所はどこですか?」

お客様「腰ですね」

登録販売者「わかりました。ちなみに慢性的ではないですか?一時的な痛みということですか?」

お客様「そうですね」

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最適な剤形は?鎮痛外用剤剤形別メリットデメリット

症状まで聞くことができたら最適な剤形の痛み止めを選んであげましょう。

ここではロキソニンSシリーズを例に、それぞれの剤形の特徴を解説していきます。

テープ剤

テープ剤は市販の鎮痛外用薬で最も多くみられる剤形です。一般に茶色で、薄い貼り薬ですね。

テープ剤のメリットはがれにくいことです。はがれにくいだけか、と思われがちですが、人の体に貼るうえで「はがれにくい」というのは非常に重要です。膝等の屈曲部位は1日に何度もその部位の皮膚がちぢんだりのびたりします。こうした場所に湿布を貼る際には「はがれにくい」ことが必須となります。

テープ剤のデメリットとしては、後述のパップ剤と比較してかぶれやすいこと、そして貼りづらいことです。

パップ剤

パップ剤は一般に白い湿布です。

テープ剤よりも分厚く、貼り薬自体に質量があるため貼る時に丸まりにくく、前述のテープ剤と比較すると貼りやすいです。また、テープ剤よりもかぶれにくいというメリットもあります。

デメリットはテープ剤と比較してはがれやすいことです。

ゲル剤

ゲル剤は前述のテープ剤やパップ剤といった「貼るタイプ」と比較して、湿布が貼りづらい場所にも使用できるというメリットがあります。

例えば指などの患部が小さい部位ですね。

ローション剤

ローション剤はゲルタイプと同様、湿布が貼りづらい場所にも使用できます

また、スティックタイプになっているものが多く、手を汚さずに使用できるというメリットもあります。チックと呼ばれるスティック状の固形剤形(文房具ののりみたいに塗る薬)にもこうしたメリットがあります。

そしてローション剤は塗布後のてかりがほとんどないのが一般的です。そこから考えると目に付く場所(首など)にはおすすめと言えるでしょう。

また、外出先で手軽に塗れるというのもメリットでしょう。

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体の部位別おすすめの剤形

剤形ごとのメリットデメリットを解説してきましたが、ここでは、体の部位別、おすすめの剤形を箇条書きで紹介していきます。

・貼付剤が貼れて、皮膚が強くかぶれにくい場所や伸縮で貼り薬がはがれやすい場所(腰、背中、ひざ等)→テープ剤
・貼付剤は貼れるが、皮膚が弱くかぶれやすい場所(内もも、人によっては背中、腰、ふくらはぎなども)→パップ剤
・貼付剤を貼ることが難しく、外から見えない部位(足の指など)→ゲル剤
・貼付剤を貼ることが難しく、外から見える部位(手の指、首など)→ローション剤
※肩や背中等、貼る部位に手が届きにくければテープ剤よりも貼る際に丸まりにくいパップ剤が良いでしょう。
※ローション剤は手の届きにくい背中にもおすすめできるでしょう。

まとめ

今回は比較的易しい内容でした。

痛み止めの外用剤はあまり興味の湧かない分野かもしれません。

しかし漠然と痛み止めを販売していたのでは勿体無いので、剤形ごとのメリットデメリットを理解し、適切なものを販売することを意識しましょう。
こうした意識は必ずお客様に伝わり、お客様からの信頼もアップするはずです。

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