市販ステロイド軟膏(塗り薬)のおすすめを紹介【市販薬で最強なのはどれ?】

市販薬
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湿疹やアトピーによく使われるステロイド外用剤。種類は多岐にわたり、強さもまちまちです。

よく使われるのにあまり詳しく知られていないステロイド外用剤について今回は解説します。

ステロイド外用剤の強さのランクや患部の皮膚の厚さによる吸収率の違いなどを理解することで状況に応じて最適なものを選択できるようになります。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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ステロイドとは?

ステロイドとは、副腎という臓器で作られる副腎皮質ホルモンの一種です。医薬品としては今回紹介する塗り薬としてだけでなく、内服薬はもちろん、点鼻薬、点眼薬、吸入薬などとしても使われます。作用機序については長い間研究されているもののはっきりとは解明されていません。

内服薬は主として免疫抑制剤という位置付けです。免疫抑制剤というと少し怖いひびきですが、身体の炎症を抑制するイメージです。比較的身近な疾患ですと喘息の悪化している時期や突発性難聴等で内服薬のステロイド剤を使うことがあります。

外用薬はステロイドの優れた抗炎症作用を期待して使用されます。

点鼻薬と点眼薬は花粉症のシーズンに使っている方も多いと思います。

吸入薬は主に喘息のコントロールを目的として使用されます。

そして今回紹介する塗り薬としてですが、アトピーなどを原因とした湿疹、虫刺され、しもやけなど多くの皮膚症状に汎用されます。薬剤師として薬局で働いていれば必ず外用もしくは内服薬のステロイド剤を毎日調剤するといっても過言ではないくらい頻繁に処方されるものです。

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皮膚の厚さにより吸収率が異なる

ステロイドの塗り薬を使用する際には、症状の程度はもちろんですが、患部の吸収率が異なることも考慮して使用するステロイドの強さを決定します。

体の部位ごとの吸収率は下記表の通りです。

前腕内側を1とした場合の吸収率であり、例えば足底では吸収率は0.14と非常に低いことがわかります。これは足底の皮膚が厚いためです。

当たり前のことですが、毎日歩行するため足底の皮膚は手のひらや体幹などの皮膚よりもずっと厚くなっています。足の裏を触ってみれば明らかですね。

また、顔(頬部)では13.0と吸収率が非常に良いことがわかります。

顔には強いステロイドを使用することを控える傾向にあるのはこの吸収率の高さのためです。

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ステロイド外用剤の強さは5段階

今回はステロイドを含む医薬品の中でも塗り薬について解説しています。

ステロイド外用剤(塗り薬)には強さによる分類があり、下記の5段階に分類されます。

最も強い(ストロンゲスト:strongst)
非常に強い(ベリーストロング:very strong)
強い(ストロング:strong)
普通(ミディアム:medium)
弱い(ウィーク:weak)

通常の言葉の意味からすると「強い」というのが最も強そうですが、ステロイドの分類にはその上に「非常に強い」と「最も強い」というランクがあるので「強い」が真ん中であるというのはひとつの特徴かなと思います。

ただし真ん中であるからといって「中くらいの作用」ということではなく優れた効果を発揮します。実際「強い」に分類されるステロイド剤は通常顔には使用しない強さです。前述のようにステロイド剤は患部の皮膚の厚さにより吸収率が異なります。顔の皮膚は薄いため、やさしめのステロイドを使用することが多いです。

最も強い(ストロンゲスト:strongst)

市販薬:なし

市販薬でストロンゲストに該当する商品はありません。

医療用医薬品でも限られた数しかありません。ステロイドの中で最も強い効果が期待できるもので、小児に使用することは少ないです。

医療用医薬品のデルモベート及びコムクロシャンプー(成分:クロベタゾールプロピオン酸エステル)、ダイアコート(成分:ジフロラゾン酢酸エステル)が該当します。

非常に強い(ベリーストロング:very strong)

市販薬:なし

ベリーストロングはステロイドの分類の中で2番目に強いランクですが、こちらのランクに該当する市販薬もありません。

医療用医薬品でベリーストロングに該当するものの代表例は下記です。

アンテベート(成分:ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル)
マイザー(成分:ジフルプレドナート)
フルメタ(成分:モメタゾンフランカルボン酸エステル)
トプシム(成分:フルオシノニド)
ネリゾナ(成分:ジフルコルトロン吉草酸エステル)

強い(ストロング:strong)

市販薬:あり

ストロングに該当する市販薬は複数あります。ストロンゲスト、ベリーストロングに該当する市販薬は現在存在していないため、市販薬の中ではストロングランクの薬が最強ということになります。
このランクでおすすめの市販薬は後述します。おすすめの市販薬をすぐ確認したい方はスキップしてください。

医療用医薬品でストロングに該当する代表的なものは下記です。

リンデロン(成分:ベタメタゾン吉草酸エステル)
メサデルム(成分:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)
フルコート(成分:フルオシノロンアセトニド)

普通(ミディアム:medium)

市販薬:あり

ミディアムに該当する市販薬は多数存在します。自己判断自己責任で使用する市販薬において、特にお子様に使用する場合にはミディアム以下のステロイド剤が無難でしょう。
ミディアムランクの市販薬でおすすめのものは後述します。おすすめの市販薬をすぐ確認したい方はスキップしてください。

医療用医薬品で代表的なものは下記です。

ロコイド(成分:ヒドロコルチゾン酪酸エステル)
リドメックス(成分:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)
キンダベート(成分:クロベタゾン酪酸エステル)

弱い(ウィーク:weak)

市販薬:あり

ウィークはステロイドの中で最も弱いランクです。

医療用医薬品ではプレドニン眼軟膏(成分:プレドニゾロン酢酸エステル)などが該当します。

ウィークランクのステロイドを湿疹等に単独で使用することはあまりなく、抗生剤との配合剤として局所的に使用されることがあります。

【ストロングランク】市販でおすすめのステロイド塗り薬

まずは市販薬の中では最強のランクであるストロングランクでおすすめの商品を紹介していきます。

ストロングランクのステロイド剤で市販されているものは限られています。

ストロングランクのものの留意点としては「通常顔には使用しない」ということがあります。ストロングランクの市販薬にの1つであるリンデロンVs軟膏の注意事項を見てみると「顔面には広範囲に使用しないでください」と記載があります。

ここに現役薬剤師として付け加えて言いたいのは「通常皮膚科で顔に処方されることは少ない」ということです。薬剤師的にストロングランクを顔に使用するというイメージはありません。症状が特にひどい場合には顔にストロングを使用するという場合もありますが、「症状が特にひどい場合」に市販薬で対応するというのは考えものです。受診することを推奨します。

いつも医師からストロングのステロイドを顔に対して処方してもらっていて、週末の受診までの間使いたいなどの限定的な場合を除いては顔に使用することは薬剤師として推奨しません。

【ストロングランク】おすすめ1.リンデロンVsシリーズ

おすすめの1つ目はリンデロンVsシリーズです。

配合成分はベタメタゾン吉草酸エステルで、濃度は0.12%。医療用医薬品のリンデロンVシリーズと同一の処方内容となっています。

リンデロンVsシリーズには軟膏タイプ、クリームタイプ、ローションタイプがあります。

軟膏剤は刺激が少なく保湿力の高いもの。どんな患部にも使えるメリットがありますがベタつくというデメリットがあります。

クリーム剤は軟膏剤と比較して刺激が若干ありますが、伸びがよくさらっとした使用感です。

また、ローション剤については髪の毛のある頭皮に有用です。市販薬で配合成分がステロイド剤単剤のローション剤は多くありませんので貴重な存在です。

身体(顔を除く)の湿疹やあせも、虫刺され、しもやけなどにおすすめできます。虫刺され、しもやけについては別の記事で解説しています。

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【ストロングランク】おすすめ2.ベトネベートシリーズ

おすすめの2つ目はベトネベートシリーズです。

シリーズにはベトネベートクリームsベトネベートN軟膏ASがあります。

ベトネベートシリーズに配合されるステロイドはベタメタゾン吉草酸エステルであり、濃度は0.12%です。リンデロンVsシリーズと同一ですね。

ベトネベートクリームsの配合成分はステロイドのみ、ベトネベートN軟膏ASには化膿止め(抗生剤)が配合されています。

化膿止めが配合されていると、傷になっている部分にも安心して使用できます。例えば包丁で手を切ったという場合には消毒薬と化膿止めが処方されることが多いです。傷口からの感染を防ぐために化膿止めが使用されます。

ここから考えると化膿止めが配合されているベトネベートN軟膏ASはたとえば掻きこわしてしまった虫刺され部位、皮が剥けてしまっているしもやけなどにおすすめできるといえます。

【ストロングランク】おすすめ3.フルコートf軟膏

ストロングランクの市販薬おすすめの3つめはフルコートf軟膏です。

配合成分は下記の通りです。

フルオシノロンアセトニド(ステロイド)
フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)

フルオシノロンアセトニドの濃度は0.025%で医療用医薬品のフルコート軟膏と同一です。また抗生剤が配合されていますので傷口にも安心して使用できます。

優れた抗炎症作用と化膿止めの効果が期待できるため、前述のベトネベートN軟膏ASと同様患部の症状がひどく、かつ掻きこわしてしまったりして皮が剥けてしまっている部位におすすめできます。

【ミディアムランク】市販でおすすめのステロイド塗り薬

続いて市販薬のステロイド剤のうちミディアムランクのものでおすすめの商品を紹介していきます。

ミディアムランクはストロングランクと異なりかなりたくさんの商品があります。

今回おすすめ商品を決める際に重視したのは処方のわかりやすさです。言い換えるとシンプルな処方であることを重視しました。

市販薬においてはさまざまな成分が配合されている場合が少なくありません。

複数の成分が配合されていると様々な症状に対して使えるというメリットがありますが、これは使用目的が曖昧になりがちとも言えます。例えばかゆみがないのにかゆみ止めも配合されている、という場合です。外用剤なので神経質になる必要性はあまりありませんが、薬を使用するにあたっての大原則として、不要な薬は使わない。必要なものだけを使用する。という考え方があります。

極端な例ですが、胃が痛いのに頭痛薬を飲むのは意味がないですよね。

今回はそういったこともあるため処方がシンプルであるものを紹介します。ここで紹介するものは配合成分がステロイドのみのものです

【ミディアムランク】おすすめ1.リビメックスコーワシリーズ

ミディアムランクのおすすめ1つめはリビメックスコーワシリーズです。

配合成分はプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15%です。

医療用医薬品のリドメックスコーワ軟膏と同一の成分で、濃度は半分です。医療用は0.3%の濃度です。

剤形は軟膏、クリーム、ローションと豊富です。

このうちローション剤は貴重です。

市販薬でステロイド剤単剤のローション剤はあまりありません。

ローション剤は主に頭皮に使用されます。髪の毛があるため軟膏剤やクリーム剤を頭皮に使用することは困難です。頭皮に湿疹がある場合にリビメックスコーワローションがおすすめです。

【ミディアムランク】おすすめ2.ロコイダンシリーズ

ミディアムランクおすすめの2つめはロコイダンシリーズです。

配合成分はヒドロコルチゾン酪酸エステル0.05%で、医療用医薬品のロコイド軟膏と同一の成分、濃度は半分です。

医療用医薬品のロコイド軟膏は小児に汎用されます。今回紹介しているロコイダンシリーズも、お子様に安心して使用できるステロイド剤と言えるでしょう。

剤形は軟膏タイプとクリームタイプから選べます。

【ミディアムランク】おすすめ3.セロナシリーズ

ミディアムランクおすすめの3つめはセロナシリーズです。

配合成分はヒドロコルチゾン酪酸エステル0.05%で、医療用医薬品のロコイド軟膏と同一の成分、濃度は半分です。先に紹介したロコイダンシリーズと同一ですね。

剤形も軟膏タイプとクリームタイプから選べ、こちらもロコイダンシリーズと同じです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうごさいました。

いかがでしたでしょうか。

ステロイド剤には強さという概念があり、5つのランクがあります。

市販薬においてはストロングランクまでの3つのランクの商品が存在します。

症状の程度に合わせて市販薬を選んでみてください。

今回はステロイド外用剤について解説しました。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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