水虫におすすめの市販薬を薬剤師が紹介。【かゆみや臭いに効く成分配合の商品もあり】

市販薬
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5月ぐらい~の足が蒸れる時期に増えてくる水虫

患部がじゅくじゅくすることも少なくなく不快感を伴うことの多い疾患です

また、かゆみや悪臭を伴うことも多く生活に悪影響が出てしまいます。

現在市販の水虫薬は軟膏、クリーム、液体、スプレータイプなど様々です。

今回は市販薬での水虫治療を考えている方向けにおすすめの市販薬を紹介していきます。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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水虫の概要

水虫とは、カビの一種である白癬菌という菌(真菌)が足に感染することにより生じる疾患です。医学用語で足白癬と呼び、水虫はその俗称です。

白癬菌への感染は身体中のどこの皮膚でも起きますが、ほとんどは足(すなわちほとんど水虫)で、理由としては靴を履くことで足がむれ、菌が繁殖しやすい環境となるためです。

患者の増える5月頃には、5人に1人は水虫の症状があるという報告もあるくらい一般的な疾患です。

人から人にうつることもある疾患であり、例えば水虫にかかっている人の皮膚からはがれ落ちた角質の中でも水虫菌は生きています。それを別の人が素足で踏むことで感染することがあります。その他家庭内での足拭きマットの共有、スポーツジムやプールなど裸足で歩く場所で感染しやすくなります。

感染の成立については、菌の付着後にすぐに感染するわけではなく①皮膚に付着した菌がしばらく洗い流されないこと ②菌が繁殖しやすい環境であること 等状況が重なった場合に感染が成立します。

元来成人男性に多い疾患でしたが、最近では男女差が少なく、ブーツやストッキングなどを長時間履く女性にも増えています。

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水虫の症状

水虫の症状は、かゆみや皮むけ、患部がふやけるなどです。

また、水虫になると患部から悪臭がでることがあります。
悪臭の原因は白癬菌ではなく細菌です。足がむれた状態では臭いを発生させる細菌にも感染を起こし、「水虫になったから臭くなった」と思われがちですが、白癬菌感染自体では臭いは生じません。臭いの原因は細菌です。水虫にかかり患部の抵抗力が弱っている時に細菌感染、細菌増殖を起こすことで臭いが出ます。

水虫の分類

水虫は症状や患部により大きく3種類に分けられます。

また、爪に白癬菌が感染することもありこの場合を爪白癬といいます。

趾間型

足の指の間に起こり、水虫の中で最も多い症状です。強いかゆみを伴うことが多く、赤くただれたり、白くふやけたりします。

小水疱型

指の付け根、足の裏・ふちに水ぶくれが発生し、やがて破れて皮がむけることがあります。かゆみがない場合もあります。

角質増殖型

かかとにでる症状です。かゆみやじゅくじゅくした見た目ではありません。粉をふきカサカサし、さらに皮膚が分厚く固くなるといった見た目の変化があります。ひび割れると痛みを生じる場合もあります。

爪白癬

爪水虫のことを特に爪白癬といいます。

足の水虫から派生することも多く、爪が黒くなったり白くにごって見えるようになります。爪白癬が原因で爪がボロボロになったり、あるいは肥厚して通常の爪切りでは切れなくなるほど爪が分厚くなることもあります。

足以外の部位への白癬菌感染

水虫をきっかけに足以外にも症状が広がることがあります。

白癬菌感染は感染部位ごとに疾患名が異なります。

手白癬

足の水虫に併発することが多いです。手の水虫であり足に比べると発症の割合は少ないです。症状は角質増殖型や小水疱型が多いです。

ぜにたむし

顔や首、体幹など体部の皮膚に白癬菌が感染する場合ぜにたむし(体部白癬)と呼びます。

かゆみを伴う赤い水ぶくれ、発疹が輪状に広がります。

いんきんたむし

白癬菌が股、陰部の皮膚に感染する場合いんきんたむしと呼びます。

10代後半~成人の男性に良くみられ、太もも内側~陰部、お尻にかゆみの強い小さな水ぶくれや発疹が出ます。

しらくも

頭部の皮膚に白癬菌が感染した場合しらくも(頭部白癬)と呼びます。頭部に円形またはだ円形に毛が抜けたり、フケがみられることもあります。

水虫と類似する疾患

患部の見た目や症状が水虫に類似する疾患があります。

疾患ごとに治療法が異なりますが、自身で疾患を判定することは困難です。疾患の原因にこころあたりがない場合には皮膚科を受診し検査してもらうことで疾患名を判明してもらうことを推奨します。

接触皮膚炎

マスクに触れることで起きるのは比較的有名ですが、足では靴下や靴の革の染料などに触れることで起こることがあります。

赤み、かゆみなどの症状がでます。

皮膚カンジダ症

皮膚に常に存在する菌であるカンジダに感染するものです。痒み、発疹、赤み、腫れなどが出ます。指の間が白くふやけることもあります。

細菌の感染

蒸れた足で雑菌に感染、さらに雑菌が増殖し悪臭を発するようになったりします。

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水虫に感染しやすい状況

水虫に感染しやすいのは主に下記のような場合です。

・足を清潔に保っていない
・高温・多湿な環境
・足に傷がある
・皮膚が乾燥しバリア機能が落ちている
・汗をかきやすい
・長靴やブーツなど蒸れやすい状態で長時間過ごす
・糖尿病、免疫疾患治療薬服用等で免疫力が落ちている
・家族が水虫
・ジムやプールなど裸足で過ごす場所に行くことが多い

水虫の対策

水虫の対策では、可能な限り感染しやすい状況を避けることが重要です。

足を清潔に保つ

これは最も重要な水虫対策の1つです。

日本では室内で靴脱ぐ習慣があるため、水虫菌が足に付着する確率が高いです。

大切なのは付着した菌をきちんと洗って感染を防ぐことです

菌が付着しても24時間以内にきちんと足を洗うことができれば白癬菌に感染しにくくなります。1日1回はきちんと足を洗いましょう。

靴の中の蒸れを防ぐ

通気性の悪いブーツなどを長時間履き続けることは蒸れにつながり、水虫になりやすくなります。

通気性のよい靴下や靴を選ぶ、一定時間靴を脱ぐ時間を設けるなどの工夫で靴の中の蒸れを防ぐことができます。

その他

その他、汗をかきやすい人はこまめに汗を拭き取る、家族が水虫である時にはいつも以上に足をしっかり洗うなどの対応も水虫発症の対策として有効と考えられます。

水虫に使用する薬は?

水虫の原因菌である白癬菌は真菌と呼ばれる菌の一種であり、一般の細菌とは異なるため通常の抗生物質は効きません。

皮膚科では、水虫の治療に抗真菌薬が使われます。

内服薬の抗真菌薬は注意すべき併用薬が多いなどといったこともあり、基本的には塗り薬で治療するケースが多いです。重症例では内服薬を併用する場合があります。

また市販薬として抗真菌薬の内服薬は販売されていませんので市販薬で水虫の治療を考える場合には必然的に塗り薬での治療となります

塗り薬での治療における注意点は、症状がなくなっても塗り続けるという点です。

見ためで症状がなくなっても皮膚にはまだ白癬菌が潜んでいます。症状がおさまってからも1ヶ月程度塗り薬の塗布を続けることで完全に白癬菌がいない状態を目指します

膀胱炎などで処方される内服薬の抗生剤を症状が治ってからも飲み切るのとよくにていますね。

市販薬ではかゆみ、炎症、臭いといった水虫に伴う症状に対して効果のある成分も配合されていることが多いです。

水虫におすすめの市販薬・定番の塗り薬タイプ

まずは定番の塗り薬タイプからです。軟膏やクリーム剤であり、患部に手で塗るタイプのお薬です。

思った場所に思った通りに塗れるスタンダードな剤形です。

最もシンプルな水虫治療薬「ラミシールATクリーム」

まず紹介するのはラミシールATクリームというお薬です。

成分は抗真菌成分のテルビナフィン塩酸塩だけというシンプルな処方内容です。

とにかく水虫の治療を市販薬で試してみたいという方にはおすすめです。

一般に市販の水虫薬にはかゆみを抑える成分や臭いに効く殺菌成分が配合されていることが多いです。ラミシールATクリームにはこれらの有効成分は配合されていませんので、かゆみも臭いもない、水虫の皮膚症状だけという方にもおすすめできるものです。

刺激の少ない軟膏剤「ピロエースZ軟膏」

次に紹介するのはピロエースZ軟膏です。

配合成分は下記の通りです。

ラノコナゾール(抗真菌成分)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)

市販の水虫薬では軟膏剤よりもクリーム剤が多いです。ピロエースZ軟膏は軟膏剤です。

軟膏剤とクリーム剤の違いは、前者はよりベタベタ、よくいうとしっとりする、そして刺激が少ないという長所があります。

後者クリーム剤は軟膏剤と比較して油分が少なく伸ばしやすいという長所がありますが、皮膚への刺激は若干強いです。

ピロエースZ軟膏は刺激の少ない軟膏剤であり、配合成分は抗真菌成分、殺菌成分、抗炎症成分です。

ここから考えると描き壊して炎症を起こしていて臭いも気になる状態、じゅくじゅくした水虫におすすめできるといえます。

固くなったかかとにおすすめ。皮膚を柔らかくする尿素配合「メンソレータム エクシブ Wディープ10クリーム」

次に紹介するのはメンソレータム エクシブ Wディープ10クリームです。配合成分は下記の通りです。

テルビナフィン塩酸塩(抗真菌成分)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)
尿素(皮膚を柔らかくなめらかにする)
リドカイン(かゆみを感じにくくする)
ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみどめ)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)

メンソレータム エクシブ Wディープ10クリームの大きな特徴は「尿素」が配合されていることです。

尿素はもともと刺激物であり、硬くなった皮膚を一旦溶かし皮膚をなめらかにする作用があります。ごわついたコチコチかかとなどに使われることが多い成分です

水虫で考えるとかかとにできる角質増殖型で皮膚が分厚く固くなるタイプにはおすすめの商品ですね。

その他殺菌成分かゆみ止め抗炎症成分も配合されているため臭いが気になる方、かゆみや炎症がある方にもおすすめです。

また、薬の入れ物がチューブではなくツボ型であるのもこの商品の特徴です。

臭い、かゆみ、炎症、全てに効くデラックスな処方「ブテナロックVαクリーム」

最後は定番の塗り薬タイプで、配合成分がデラックス!という感じのブテナロックVαクリームを紹介します。

ブテナロックVαクリームの配合成分は以下の通りです。

ブテナフィン塩酸塩(抗真菌成分)
ジブカイン塩酸塩(かゆみを感じにくくする)
クロルフェニラミンマレイン酸塩(かゆみ止め)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)
l-メントール(清涼感を与えかゆみを抑える)
クロタミトン(かゆみを感じにくくする)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)

これを使えばまず安心という内容ですね。これ以上何か成分を足すということが難しい、デラックスな処方内容という印象の商品です。

水虫菌に効く抗真菌成分、臭いの原因である細菌に効く殺菌成分かゆみに効く成分4種類、患部の炎症を抑える抗炎症成分という内容です。

さらに患部に清涼感を与えるl-メントール配合というのは1つ大きな特長です。

水虫におすすめの市販薬・小さな患部にピンポイントで使える液体タイプ

次に紹介するのは液体タイプです。

こちらは小さな患部にピンポイントに使えるという特長があります。

シンプル処方の「ラミシールAT液」

こちらは塗り薬タイプで紹介したラミシールATクリームの液体バージョンで、処方はやはりシンプルです。

配合成分は抗真菌成分であるブテナフィン塩酸塩だけです。

まず水虫の治療を市販薬を試してみたいという方にはおすすめです。

また、かゆみも臭いもない場合にもおすすめできるシンプルな処方の商品です。

使いやすい らく塗りボトル が特長「ブテナロックVα液」

次に紹介するのはブテナロックVα液です。

配合成分は下記の通りです。

ブテナフィン塩酸塩(抗真菌成分)
ジブカイン塩酸塩(かゆみを感じにくくする)
クロルフェニラミンマレイン酸塩(かゆみ止め)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)
l-メントール(清涼感を与えかゆみを抑える)
クロタミトン(かゆみを感じにくくする)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)

大きな特長は容器の先端が曲がっている点です。容器の先端が曲がっていることで患部にさしやすく、また使用時に持ちやすいというメリットがあります

処方内容についてはかゆみ、臭い、炎症全てに対応できる万能な処方になっています。

水虫におすすめの市販薬・患部に触れずに使えるスプレータイプ

最後に紹介するのは患部に触れずに使えるスプレータイプの商品です。

広い患部、狭い患部の両方に対応できる「ブテナロックVαスプレー」

まずはブテナロックVαスプレーの紹介です。

スプレー剤ですが、狭い患部にピンポイントで使えるように着脱できるノズル付きというのが嬉しいですね。

配合成分は下記の通りです。

ブテナフィン塩酸塩(抗真菌成分)
ジブカイン塩酸塩(かゆみを感じにくくする)
クロルフェニラミンマレイン酸塩(かゆみ止め)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)
l-メントール(清涼感を与えかゆみを抑える)
クロタミトン(かゆみを感じにくくする)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)

さらさら感が嬉しい「ブテナロックVα爽快パウダー」

ブテナロックVα爽快パウダーはじゅくじゅくした患部が不快感につながることも少なくない水虫にとって嬉しいさらさら感が持続するパウダータイプです。

配合成分は下記の通りです。

ブテナフィン塩酸塩(抗真菌成分)
ジブカイン塩酸塩(かゆみを感じにくくする)
クロルフェニラミンマレイン酸塩(かゆみ止め)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)
l-メントール(清涼感を与えかゆみを抑える)
クロタミトン(かゆみを感じにくくする)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)

ジェット噴射で冷却!「ブテナロックVαエアー」

ブテナロックVαエアーはジェット噴射で患部を冷却します。じゅくじゅくした患部が不快感につながることが少なくない水虫にとってさっぱりする冷却効果が嬉しいですね。

配合成分は下記の通りです。

ブテナフィン塩酸塩(抗真菌成分)
ジブカイン塩酸塩(かゆみを感じにくくする)
クロルフェニラミンマレイン酸塩(かゆみ止め)
グリチルレチン酸(抗炎症成分)
l-メントール(清涼感を与えかゆみを抑える)
クロタミトン(かゆみを感じにくくする)
イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

市販の水虫薬は剤形色々、成分も色々で選ぶのがなかなか大変です。

今回の記事では剤形をまず選択した上で成分を比較していくという手法に則って記事を作りました。

剤形を絞ることで選択肢がぐっと狭めることができますので、自分に合ったお薬を選択する際には剤形にまず着眼してみるのも1つの手です。

今回はおすすめの市販水虫薬を紹介しました。

なお市販薬を使用しても改善しない場合にjは一度受診してみることを推奨します。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

足の皮膚トラブルには水虫以外にもしもやけや魚の目があります。これらについては別の記事がありますのでご興味ある方はこちらも参考にしてください。

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