薬剤師国家試験まで残りどのくらいでしょうか。
ここまでたくさん勉強されてきた皆様に向けて、今回は第99回受験者(もちろん合格者でもあります)の筆者の国家試験直前の勉強法、過ごし方を紹介します。
今回紹介するのは筆者の実体験です。
人それぞれ、その人にあった勉強法、過ごし方があると思うのであくまで参考程度に見ていただけると幸いです。
なお、薬剤師国家試験に向けた1年間の勉強法は下記記事をご覧ください。
→薬剤師国家試験受験までの勉強法【過去問中心・第99回受験者】
薬剤師国家試験は長期戦。直前は体調を優先

さて、早速ですが、筆者が実践した薬剤師国家試験直前の勉強法、過ごし方についてご紹介します。
端的に言うと、
健康第一、勉強よりも本番試験会場に頭の冴えた状態でいることを重要視
です。
薬剤師国家試験1ヶ月前はこの1点のみに重点をおき過ごしていました。
理由は2つです。
・ここまでの期間での勉強である程度試験範囲を網羅できていた
・本番受験できなければ何もかも無意味
まず、私にとって国試1ヶ月前は、すでに卒業試験を終えている時期であり、ここまでの勉強で試験範囲をある程度網羅できていた状況でした。
卒業試験に合格できたので、国家試験も現状ある知識量で挑むと決めていました。
もちろん新しい知識に出会えば覚えることはしましたが、自分から能動的に知識を増やすことには取り組みませんでした。
なので、この時期の勉強といえばこれまでやってきた過去問の反復、模試、卒業試験の反復を繰り返したことぐらいでした。
筆者の薬剤師国家試験に向けた1年間の勉強法は下記記事で紹介しました。
→薬剤師国家試験受験までの勉強法【過去問中心・第99回受験者】
そして最も大切なのは試験当日元気な身体で会場にいることです。
これは冗談で言っているわけではありません。
寝不足、慢性疲労は直前1ヶ月で解消するべきと思っています。
理由は簡単で、当日自分の力を十分発揮するためです。
当日は見たことも聞いたこともない問題がたくさん出題されます。
ですが、しっかり思考しこれまで勉強してきた内容を組み合わせたり応用させれば解答できるものもあるでしょう。
この「しっかり思考しこれまで勉強してきた内容を組み合わせたり応用させる」ためには当日の冴えている頭と疲労のない身体が必要だと考えています。
「国試本番で自分の力を出し切る」ということが何よりも大切ですので、当日の体調というのは何よりも優先されてしかるべきだと私は感じています。
国家試験1ヶ月前は精神的に不安定

本番1ヶ月前、どんな精神状態でしょうか。
水面のように風が吹けばなびくような、不安定な状態であることと思います。
国家試験は1回勝負なので、1ヶ月前に精神的に不安定であることは不自然なことではなく、むしろ当然のことだと思います。
これは相当なメンタルトレーニングをしていない限りどの受験者もおそらく同じことです。
こういう場合には、不安定な精神状態に焦りを感じてしまうのではなく、そのまま不安定な状態として受け入れ・認めてあげるのが良いでしょう。
私もそうしました。ただ認めてあげる、それだけで気持ちが少し楽になりました。
また、今まで自分のやってきたことを復習することで、自分の知識を再確認でき、自信にもつながりました。自信が精神的安定にも繋がりました。
「新しい知識を得ることで合格に近づいた」という考え方で自信をつけることももちろんできますが、私の場合に限るとすでに卒業試験に受かっていたので、国試1ヶ月前に新しい知識をばんばん詰め込むことはしませんでした。
もういちど私の国試直前1ヶ月を一言で言うと
健康第一、勉強よりも本番試験会場に頭の冴えた状態でいることを重要視
です。
この「健康」にはもちろん精神状態も含まれています。
緊張すると頭痛や腰痛などが出やすくなります。
「ストレス」といった方がわかりやすいでしょうか。
ストレスが原因となり頭痛や腰痛以外にもさまざまな症状が出ます。
このように精神的に追い込まれている状況であると、その精神状態を起点として身体的にも不健康な状態になることがあります。
なので私は精神的なケアも大切にしていました。
直前に知識を詰め込む?

次に直前に知識を詰め込むかについてですが、これは本当に人それぞれだと思います。
多くの大学では卒業試験があると思いますので、そのために勉強していれば国試1ヶ月前にガンガン新しい知識を詰め込むということは必要ないかもしれません。
ですが人によって状況は様々ですのでなんとも言えません。
私の場合はすでに卒業試験に合格している状況でしたので、直前1ヶ月は新しい知識を詰め込むことはほとんどしませんでした。
こればっかりは「人それぞれ」の一言に尽きます。
ホテルの予約は忘れずに

ホテルの予約は最重要といっても過言ではありません。
前述の通り国家試験直前は精神的に非常に不安定です。
「当電車が止まったらどうしよう」
「雪降ったら電車が、、、当日雪降らないかな。。。」
などと思うことがあるでしょう。
試験と関係ないことを不安に思うのは精神的にも時間的にも非常にもったいないので、是非試験会場近くのホテルを予約しましょう。
私は初日の前日と初日の計2日間ホテルを予約しました。
負けの要因

最後になりましたが、予備校講師としてお馴染みの林修先生が過去に「負けの要因は3つ」というお話をされていたことがありましたので、こちらをご紹介します。
これは直前1ヶ月の勉強法・過ごし方とは関係ありませんが、何か試験を受けるにあたっては非常に有用なものと感じているので紹介します。
林先生によると負けの要因は下記3つであるとされています。
負けの要因
・情報不足
・慢心
・思い込み
情報不足
これはおそらくテスト範囲を知らなかった、といった類の話だと思います。特に定期試験だと情報戦の色が濃く、過去問をたくさん持っている人が有利ということもあった記憶があります。
今回の薬剤師国家試験に当てはめると、試験範囲を知らないという学生はいないと思います。
模擬試験の問題を捨ててしまう人がたまにいますが、それはやめましょう。1つの過去問教材として繰り返し解き、知識を定着させましょう。これを捨ててしまうことは情報不足に該当すると思います。
あとは有料の予備校講義で出される情報等でしょうか?
これは確かに情報と言えるのかもしれません。必要かどうかは判断しかねます。
出題予想等は当たることもあれば当たらないこともありますよね。大事なのはそういったおみくじ的なものに頼るよりも試験範囲内どこを出題されても対応できるよう網羅的に勉強することだと思います。
慢心
慢心については、1回解けた計算問題を復習しない等のことだと思います。
あとは「1年間1日12時間勉強し続けたから大丈夫」というのも慢心でしょう。勉強は量より質と感じています。こういう慢心にはくれぐれも注意しましょう。
こと薬剤師国家試験においては何よりも大切なのはプロセスではなく結果です。
「ずっと1日12時間勉強して自分を追い込んだ」という思い出を作ることよりも「試験に合格した」という結果が大切だと思います。勉強時間を追うのではなく、合格できる勉強をすることにフォーカスしましょう。
思い込み
これは、捨て科目を作る等に当てはまると思いますが、例えば捨て科目を作るのは試験難易度を上げることになるので絶対にやめましょう。
私が捨て科目を作らなかった理由は私の勉強法を解説した下記記事で解説しています。
→薬剤師国家試験受験までの勉強法【過去問中心・第99回受験者】
もしかしたら「卒業試験に受かったからこのままの知識量を維持できれば国家試験も受かる」という筆者の考え方も思い込みかもしれません。。。
まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
今回は筆者の実践した薬剤師国会試験直前1ヶ月前の勉強法、過ごし方を紹介しました。
試験本番まであと少しという皆さんの検討を祈っています!
※今回紹介したのは筆者の実体験です。
人それぞれ、その人にあった勉強法、過ごし方があると思うのであくまで参考程度にしていただけたら幸いです。