足がつる(こむら返り)時におすすめの市販の漢方薬【番号68 芍薬甘草湯】

市販薬
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漢方の歴史は長く、日本には奈良時代に伝来しました。

古代中国医学を基本とするもので、その後日本で独自に発展・実践されてきました

歴史の長い漢方薬は現代においても様々な場合に使用されています。

今回は漢方の概要を示した上で、具体的な症状として足がつる「こむら返り」に効く漢方薬を紹介していきます。

夜中に突然足がつるこむら返り。症状が出た時には本当に辛いですよね、

今回紹介する漢方薬を是非試してみてください。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

なお、漢方の概要については下記の記事で解説しています。
漢方における診断。証とは?気血水、五臓(五行)についても解説

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突然足がつる「こむら返り」とは

こむら返りは、主に足(ふくらはぎ)の筋肉が異常な収縮を起こし、痙攣することで起こります。

こむら返りを漢字で書くと「腓返り」です。

また、ふくらはぎの筋肉を腓腹筋(ひふくきん)といいます。

こむら返りはふくらはぎに起きる症状というのが字からもわかりますね。

ただ実は、ふくらはぎが頻発部位ではありますが、足の裏や太もも、胸など体のどこでも発生する可能性があります。

症状は運動中や就寝中に出ることが多く、痛みは激痛と言われています

また、その後数分で症状がおさまるというのもこむら返りの特徴です。

こむら返りは通常数分で症状がおさまるものですが、繰り返し頻繁に起こる場合には循環器系疾患、神経疾患等の可能性もあるため、速やかに受診しましょう。

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こむら返りの原因と対策

運動神経が原因?

こむら返りの発症については諸説あり、そのひとつに運動神経が原因となって発症するという説があります。

筋肉は収縮と弛緩という動きによって、身体を動かしています。

通常その筋肉を動かしているのは人間です。これが「人が身体を動かす」ということのメカニズムです。

(ちなみにこのように人間の意図したように動かせる筋肉を随意筋、意志と関係なく動く筋肉を不随意筋といいます。不随意筋の例として心臓の筋肉である心筋があります。)

また、筋肉の収縮と弛緩のバランス調整に関与するのが運動神経です。

脳・脊髄などの中枢から出される「収縮しなさい」という合図が神経を通り、合図が筋肉に送られると筋収縮が起こります

次に筋肉側から脳・脊髄等中枢に対して逆方向に合図が送られ、それにより「どれくらい収縮するか」が決められます。

こうした運動神経を介して行なわれる合図の伝達がスムーズに起こらないために起こる筋肉の異常な収縮と考える説があります

脱水や疲労が原因?対策は?

こむら返りを引き起こす原因として考えられているのは運動神経だけではありません。

脱水やミネラル不足などもこむら返りの原因になると考えられています。

脱水

日々の生活の中で、運動で汗をかいたあと、下痢、嘔吐など様々な原因で脱水状況になり得ます。

脱水は水分が足りていない状態のことですが、汗、下痢、嘔吐の場合は水分と同時にミネラルも排出してしまうため、ミネラル不足も同時に起きていることが多いです。

日常生活の中で脱水状況になる場合はミネラルも不足している場合がほとんどですが、そのミネラル不足こむら返りの原因の1つと考えられています。
そのため運動で汗をかいたあと、下痢、嘔吐といった「脱水+ミネラル不足」という状況が考えられる時には通常よりもこむら返りが起きやすいと言えるでしょう

下痢、嘔吐の場合には水分不足を自覚しやすいのですが、特に注意すべき状況としてよく言われているのが運動後です。

激しい運動をしなくても、「長時間歩いた日」の夜はこむら返りが起こりやすいというのはよく知られている話です。

この場合、運動により脱水ミネラル不足、そして筋肉疲労も生じていると考えられます。ここに「高齢」という条件も加わると、さらにこむら返りが起きやすい状況になると考えられます。

以上から高齢者で、山登り等運動に出かけた日の夜は特にこむら返りに注意!ということが言えます。

余談ですが、個人的には激しい運動の後というのは自覚的に水分を積極的に摂取する傾向にあると思います。

そう考えると、激しい運動はしていないけれども1日中歩いた、という日こそ注意して積極的に水分補給をする必要があると感じます。

ミネラル不足

ミネラル不足は上記のように脱水と同時に起こることが多いです。

ミネラル不足対策としては、食生活で対応することが考えられます

日頃より積極的な摂取を心がけましょう。

代表的なミネラルと、それを多く含む食品は以下の通りです。

カリウム・・・バナナ、切り干し大根、いも類、昆布など
マグネシウム・・・ひじき、わかめ、いも、豆腐など
カルシウム・・・牛乳、ヨーグルト、チーズ、ししゃも、豆腐など

その他

脱水ミネラル不足の他、筋肉疲労、加齢、冷えなどもこむら返りの原因となり得ます。

このうち加齢については諸々の身体機能及び運動神経の衰えが、冷えについては冷えの結果として起こる血行不良こむら返りの原因になると考えられます。

冷えについては比較的簡単に対策ができます。
例えばいつもシャワーだけという人はお風呂に入るだけでも冷えによる血行不良を改善できるでしょう。就寝前のストレッチも血行不良改善に効果的です。

症状が出た時の対策

実際にこむら返りの症状がでた際には以下で紹介するお薬の服用または、患部を伸ばすという対策が考えられます。こむら返りは「筋肉の異常な収縮」ですので、収縮の反対で、患部を伸ばしてあげることが応急処置となります。ただし症状が出ている時は急性期です。いきなり伸ばすのではなく、ゆっくり、丁寧に筋肉を伸ばしてあげましょう。

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こむら返りに効く漢方はこれ

それではこむら返りに効果のある漢方薬の紹介です。

こむら返りに効果が期待できる漢方薬は「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」です。

調剤薬局で働いていた時の経験からしても、こむら返りといえば芍薬甘草湯というくらい医師からの処方も圧倒的に多いお薬です。

え、漢方?と疑問に思った方も多いと思います。

漢方は長く服用することで体質改善を促し、症状を改善していくというお薬という認識の方が多いかと思いますが、この芍薬甘草湯については即効性があることが知られます

芍薬甘草湯は、こむら返りという病気そのものを見て服用する薬で、「即効性」もあるお薬ということで、「病気でなく、病気の人を見る」漢方医学においては例外的な薬の使い方と言えるでしょう。

また、風邪等に用いる葛根湯や今回の芍薬甘草湯など、即効性を期待して服用するものは、基本的に中長期的に服用して体質を改善していこうというお薬が多い漢方薬の中でもやはり例外的な存在です。

成分はカンゾウとシャクヤクの2種類というシンプル処方です。

カンゾウ(甘草)・・・抗炎症・鎮痛で優れた作用があり、風邪薬にも使われます。有名な葛根湯にも配合されています。

シャクヤク(芍薬)・・・抗けいれん・血管拡張などの効果があり、血行不良を原因とした痛みや凝り、痙攣に用いられます。月経不順等婦人科疾患に頻用される当帰芍薬散は比較的有名ですね。名前にも「芍薬」とありますが、当帰芍薬散にはシャクヤクが配合されています。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

今回は「こむら返り」に効く薬ということで漢方薬の芍薬甘草湯を紹介しました。

こむら返りに効く薬は、漢方薬だったら、、、芍薬甘草湯」という感じではなく

「こむら返りといえば芍薬甘草湯」と言い切れるほど医師からも頻繁に処方される薬であることは先に述べた通りです。

こむら返りが頻繁に起こる場合には芍薬甘草湯を試してみてはいかがでしょうか。

ただし繰り返しになりますが、こむら返りが頻繁に起こる場合には循環器系疾患、神経疾患等の可能性もあるため、速やかに受診しましょう。

以上今回はこむら返りに効く薬として芍薬甘草湯を紹介しました。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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