花粉症におすすめの市販漢方薬を紹介。「水っぱな」に効く【小青竜湯】

市販薬
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いまや国民の3~5人にひとりが花粉症患者とも言われ、すっかり国民病の様相の花粉症。
その治療薬は現在多岐にわたっています。

今回は「漢方で花粉症の対策ができないか?」という観点から、まずは漢方の概要を解説し、その上で花粉症の症状におすすめの漢方薬を紹介していきます。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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漢方の概要

漢方薬漢方
漢方薬は、漢方医学の理論に基づいて処方される薬のことです。生薬(しょうやく)と呼ばれる植物や動物、鉱物などを2種類以上組み合わされて作られたもので、特に植物の根や樹皮、果実などが生薬として頻繁に用いられます。

漢方とは漢方薬を用いた治療だけでなく、鍼灸、薬膳、整体などを含めた医学を意味します

漢方は奈良時代に伝来した古代中国医学を基本とするもので、その後日本で独自に発展・実践されてきた医学です。

そもそも「漢方」は、西洋医学を「蘭方」と名付けたのに対して、日本で名付けられた呼び名です。

漢方の基本は “病気ではなく病人をみる” という考え方にあります。

漢方医学と西洋医学の違い

ところで漢方医学(東洋医学)と西洋医学の違いは何でしょうか。

それは病気の捉え方です。

捉え方が異なるため治療のアプローチも異なります。

例として「足が痛い」という人について考えてみましょう。

西洋医学では「足の痛み」に対して痛み止めが処方されるでしょう。
これは、「痛み」という病気にフォーカスしているためです。

一方漢方医学においては「痛みの原因は何か」という観点で「痛み」という病気・症状だけでなく、痛みが出ている原因、身体(心も含む)全体で何が起きているかといったことにアプローチして、治療法を提案してきます。
例えば身体のゆがみが原因で足の痛みが出ているのであればゆがみを治す、といったようにです。

ここから西洋医学では「病気」自体を、漢方医学では「病気になっている人」を評価、診断すると言えます。

このように「病気」の捉え方に違いがあります。

どちらが優れているということではないですが、上記のように考え方は両者で異なります。

一方「」については漢方薬と西洋薬で少し似たところがあります。

漢方薬は生薬から成るもの、西洋薬は化学的に合成した成分です。

西洋薬について、初めて化学的に合成された成分は「アセチルサリチル酸」であり、「アスピリン」という名前で広く知られています。すでに100年以上の長い歴史を持つ薬です。

このアセチルサリチル酸の元となった物質はサリチル酸で、19世紀にヤナギの木から分離されました

世界で初めて人工合成により作られた医薬品であるアスピリンアセチルサリチル酸)も、元々はヤナギから分離された自然由来の「サリチル酸」がきっかけとなっています。

漢方薬西洋薬も元を辿れば自然という共通項があるのです。

そう考えると一見して相反している漢方薬と西洋薬は、広い意味では同じ「薬」と言えるのではないでしょうか。

漢方医学における診断、漢方の概要等は下記の記事で詳しく解説しました。漢方医学の診断は独特な世界観で非常に読み応えのあるものになっておりますので是非ご覧ください。

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花粉症の概要

花粉症とは植物の花粉が原因でくしゃみ、鼻水、鼻づまり等の症状を引き起こす疾患です。

症状が出る原因は呼吸時に鼻腔内に入った植物の花粉です。

この花粉に対して起こる免疫反応によって上記のような症状が出ます。
アレルギー性鼻炎のひとつで、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
(ちなみにダニ、ハウスダストなど花粉以外が原因となって起こる鼻炎をアレルギー性鼻炎といいます)

現在日本人の3~5人にひとりは花粉症というまさに国民病で、発症年齢の低下といった問題も出てきています。厚生労働省ホームページによると15歳以下の小児の花粉症は10.2%とのことです。

参考:花粉症Q&A集|厚生労働省

原因植物

花粉症はさまざまな花粉が原因となり発症します。

中でも最も広く知られており、花粉症の約70%の原因とされているのがスギ花粉です。これは日本全国の森林でスギが非常に多いためです。

林野庁のホームページによりますと、日本の国土の約7割が森林、そのうち人口林が41%で、人口林のうちの44%がスギとのことです。

ここから計算すると日本の国土の12%はスギということになります。
ちょっと驚きの数字ですね。スギ花粉が圧倒的に多いのも納得です。

また地域差があり、北海道ではシラカンバが多く(スギは少ない)、関西ではヒノキが多いといった特徴があります。

ちなみにスギに次いで多いヒノキは国土全体の7%を占めています。
こちらも林野庁のホームページを参考に算出しました。ヒノキも十分多いですね。

参考:スギ・ヒノキ林に関するデータ|林野庁

飛散時期

代表的な花粉の飛散時期です。

スギ:10月ごろ~翌年5月 ピークは3月ごろ
ヒノキ:2、3月~6月 ピークは4月ごろ
シラカンバ:シラカンバ4月~6月
イネ科:北海道6月~9月、その他の地域3月~10月

詳しい日散時期は下記サイトで確認できます。
花粉症カレンダー|花粉症ナビ

症状発現のメカニズム

症状発現のメカニズムは下記図に示すとおりです。

図にあるとおり、
1.花粉が鼻(眼)粘膜に付着
2.細胞内のマスト細胞に結合
3.ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサンなどの物質を放出
4.放出されたヒスタミンなどの物質が原因で諸症状が発現
というメカニズムで症状が発現します。

症状

花粉症の症状は一般に非常によく知られています。

中でもくしゃみ、鼻水、鼻づまりおよび目のかゆみは花粉症の代名詞みたいなところがありますね。

これ以外にも花粉症の症状は、のどの痒み、目の充血、涙が止まらない、ひどい場合、めまいや頭痛、倦怠感が出ることもあります。

そしてこうした症状が長期間続くことで集中力低下やイライラなど精神的な課題が出てくることがあります。

対策

花粉情報をチェック

花粉飛散時期には花粉飛散予測が各メディアで確認できます。

花粉(アレルゲン)を避ける

花粉症はアレルギー反応であるため、アレルギーのもととなる物質(アレルゲン、この場合は花粉)を避けることで発症を制御できます

飛散距離の短いイネ科やキク科などの雑草花粉に対しては、生育場所に近づかないことが最も確実で有効な対策となります。

鼻の洗浄

鼻に入り込んだ花粉を洗い流すことのできる市販薬があります。水道水は鼻の粘膜を傷つけてしまうため(プールの水が鼻に入るとしみるのと同じ感じ)、市販薬を使って行ないましょう。

目の洗浄

目に入った花粉も洗い流すことができます。

「目を洗浄」という目的ではアイボンが有名ですね。

こちらも鼻と同様水道水の使用は眼を傷めるのでやめましょう。

マスク

厚生労働省花粉症Q&A集によるとマスクは、花粉の飛散の多い時に吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されるとされております。

また、花粉症でない人も、花粉を吸い込む量を少なくすることで、新たに花粉症になる可能性を低くすることが期待されています。

ただし、風が強いとマスクをしていても鼻の中に入る花粉は増えます。マスクをしていても完全防備にはならないので過信は禁物です。

参考:花粉症Q&A集|厚生労働省

空気清浄機を稼働させる

空気清浄機も花粉症対策に有効な場合があります。
例えば睡眠中の症状を抑えるために寝室で稼働させる等の利用が考えられますね。

その他

鼻をかむ際にやわらかいティッシュを使う、加湿なども花粉症対策として効果的です。

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花粉症に効く漢方薬はこれ

ここからは花粉症におすすめ漢方薬を紹介していきます。

おすすめは小青竜湯という漢方薬です。

いわゆる「水っぱな」に効果があるとされているお薬です。

小青竜湯の配合生薬は下記の通りです。成分を細かく見ていくと、水っぱな(鼻水)に限らず、痰、咳といった風邪ににた症状全般への効果が期待できることがわかります。

配合生薬
ハンゲ、カンキョウ、カンゾウ、ケイヒ、ゴミシ、サイシン、シャクヤク、マオウ

ハンゲ(半夏)・・・吐き気止め、去痰、鎮静などのはたらきがあります。のどのつかえの症状によく使われる半夏厚朴湯にも配合されています。また、鎮静作用があるため不眠などの精神症状にも用いられます。

カンキョウ(乾姜)・・・カンキョウ(乾姜)は、ショウガ科のショウガの根茎を湯通し、または蒸して乾燥させたものです。身体を温める効果が強く、下痢、腹痛などに用いられます。
類似の生薬にショウキョウ(生姜)がありますが、ショウキョウはショウガ科のショウガの根茎を乾燥させたもので、作り方が少し異なります。また、ショウキョウは主として胃腸症状の改善に用いられます。
なお、カンキョウはショウキョウよりも身体を温める効果が高いと言われています。

カンゾウ(甘草)・・・極めて甘い。甘い草だから甘草です。含有するグリチルリチン酸という有効成分は抗炎症剤として用いられます。ステロイドホルモンの一種に分類され、優れた抗炎症・鎮痛作用を示します。風邪薬にも使われ、有名な葛根湯にも配合されています。

ケイヒ(桂皮)・・・鎮痙、鎮静、発汗、解熱作用、血圧下降。末梢血管拡張、心収縮力増強などがあります。また、シナモンの匂いがすることから、芳香性健胃薬に使われることがしばしばあります。有名な太田胃散にも配合されています。

ゴミシ(五味子)・・・咳止め、痰切り、下痢止めなどの効果があります。また、滋養効果もあります。

サイシン(細辛)・・・咳止め、鎮痛の効果があり、かぜ症状や喘息、頭痛などに用いられます。

シャクヤク(芍薬)・・・抗けいれん・血管拡張などの効果があり、血行不良を原因とした痛みや凝り、痙攣に用いられます。月経不順等婦人科疾患に頻用される当帰芍薬散は比較的有名ですね。名前にも「芍薬」とある通り、当帰芍薬散にはシャクヤクが配合されています。

マオウ(麻黄)・・・強そうな名前ですね。マオウには発汗、鎮咳などの効能があります。身体を温める効果があり、インフルエンザの患者にマオウがメインの漢方薬麻黄湯が処方されることがあります。
また、マオウにはエフェドリンという成分が含まれています。エフェドリンはドーピング検査の規制物質に指定されているので、スポーツ大会に出るときなどは注意が必要です。有名な葛根湯にも配合されています。

漢方薬が効かない場合は?

小青竜湯が効かない場合は西洋薬を使ってみるという手ももちろんあります。

現在花粉症用薬は市販でもたくさん販売されています。

花粉症の市販薬は基本的には第2世代抗ヒスタミン薬というお薬です。
第2世代抗ヒスタミン薬は第1世代抗ヒスタミン薬を改良し眠気を出づらくしたものです。

ですが抗ヒスタミン薬はどうしても眠気を感じる人が一定数いるのも事実です

眠気が心配という方は小青竜湯+点眼薬や点鼻薬といった外用薬で対応という方法もあります

また、市販薬で症状が改善しない場合には受診をして医師からお薬を処方してもらいましょう。

花粉症のお薬については下記記事で詳しく解説しているのでこちらも是非ご参考にしてみてください。医療用医薬品、市販薬どちらも解説しています。

ここではおすすめの市販薬を紹介します。

おすすめ1.新コンタック鼻炎Z

現在市販の花粉症用薬として第2世代抗ヒスタミン薬がいくつか販売されています。
こちらの新コンタック鼻炎Zも第2世代抗ヒスタミン薬です。

今回は、以前市販の花粉症薬ランキングの記事で1位になった新コンタック鼻炎Zをおすすめします。
(このランキングでは可能な限り客観的なデータで商品を比較しました)

おすすめ2.点眼薬、点鼻薬

点眼薬、点鼻薬は十分な効果が期待できる市販薬がいくつかあります。

点眼薬クロモグリク酸ナトリウムが配合されている商品がおすすめです。

AGアイズアレルカットSはクロモグリク酸ナトリウムを配合する点眼薬です。

点鼻薬はステロイド剤配合のものをおすすめします。

最もおすすめの点鼻薬はフルナーゼ点鼻薬です。

ステロイド成分の点鼻薬で、現在医療用でも同じ成分量のものが使われています。

市販薬の中では最強の点鼻薬と考えてください。

なお、フルナーゼは現在要指導医薬品であり、薬剤師からでないと購入できません。

その他アンテドラックステロイド配合の商品もあります。
ナザールαAR0.1%はアンテドラックステロイド配合の点鼻薬ですが、第2類医薬品であり登録販売者からも購入が可能となっています。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

今回は花粉症に効く漢方、そして漢方が効かない場合におすすめのお薬も紹介しました。

花粉症の時期のお薬選びの参考にしてみてください。

※お薬の使用時には製品パッケージに記載の注意事項をよく読み自分が使用しても大丈夫なのか確認の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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